労働・教育

図書館論議・また補足

きのうの図書館関連のエントリーに、いくつか秀逸なブクマコメントがありましたので、それを読みながら、またもう少し考えます。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20080509/p1

定時制高校の現実

これも木曜の夜の番組だが、NHKの『ドキュメントにっぽんの現場』で横浜の定時制高校をとりあげてたけど、胸の詰まるような思いで見た。 こういう現状について、いろいろなことを考えさせられた。

恵まれている人たちの闘争

悪いけど、こういうニュースはまったくどうでもいい。 春闘賃上げ、ほぼ「昨年並み」…大手が一斉回答 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080312-00000020-yom-bus_all

競争重視の教育、ここがよくない

先日のエントリー、『競争を望むのは誰か』のブクマコメントより。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20080210/p1 ruletheworld 『自分の好きなことを学びたいという意欲は、「学力のアップ」ということに重なるとは限らない』重な…

ぼくが橋下教育改革に乗れない理由

先日の当方のエントリーに言及されたlawさんの記事を読んで。 学力別学級もありなのでは?http://d.hatena.ne.jp/law/20080211

競争を望むのは誰か

毎度同じ人の話題で恐縮だが、橋下大阪府知事が、府内の公立小学校の35人学級編成を見直す方針を示したそうだ。 http://sankei.jp.msn.com/life/education/080209/edc0802092055005-n1.htmhttp://www.asahi.com/life/update/0210/OSK200802090119.html また…

労働の二つの側面について

できることの方ができないことよりもよいという価値観として「能力主義」が問題にされることも多い。しかし、よいということが「役に立つ」ことを指し、そして「役に立つ」ことがそれ自体としてよいことなら、それはそれだけのことである。問題は、役に立つ/…

「フリーター≒ニート≒ホームレス」を読む・その2

前回の続きです。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070727/p1

動員される非労働とベーシックインカムへの不安

「働けない」とか「働かない」ということにより生じる状態、狭義には賃労働をしていないという意味で「非労働」と名指せるような状態をどう考えるか。 個人や「社会」のレベルだけでなく、政府にとっても産業界にとっても、これは大きな課題であり戦略目標と…

労働問題についての短いメモ

生田武志さんのホームページによると、大手の人材派遣会社で、いわゆる「日雇い派遣」の登録スタッフにも有給休暇や雇用保険の適用が保証されるという労使協定が成立したとのことで、すごくいいことだと思います。 http://www1.odn.ne.jp/~cex38710/theseday…

『労働ダンピング』を読んで

話題になっている本だが、あまり要約のようなことは書けないので、主に感想だけを書くことになると思う。労働ダンピング―雇用の多様化の果てに (岩波新書)作者: 中野麻美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/10/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 201…

今日気になった二つの記事から

ちょっと、バサバサっと書きます。

06年最後のエントリーは、労働運動について考える

はじめに、『冷凍フラミンゴ』さんというブログで、このブログをリンクしてくださることになったそうです。ありがとうございます。 さて、先日、tu-taさんから、コメント欄でこちらの記事をご紹介いただいた。 公務員の労働運動の今後の方向性について書かれ…

学校の変容と私のなかの無力さについて

先日に引き続き、『所有と国家のゆくえ』(NHKブックス)を読みながら思ったことを書く。

「正社員待遇を非正規社員水準へ」

『成城トランスカレッジ!』さん経由。 この八代さんという人は、『ワーキング・プア2』に出てた人かなあ。 http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/seisaku/news/20061219k0000m020089000c.html 経済財政諮問会議の民間メンバーの八代尚宏・国際基督教大教…

労働の魅力とは

この本を読んでるけど、面白いし読みやすい。ただ、紙質の薄さにはびっくりだ。所有と国家のゆくえ (NHKブックス)作者: 稲葉振一郎,立岩真也出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2006/08/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブ…

教育基本法改正案成立にあたって

人生でいちばん苦痛なことは、夢から醒めて、行くべき道がないことであります。夢を見ている人は幸福です。もし行くべき道が見つからなかったならば、その人を呼び醒まさないでやることが大切です。(魯迅「ノラは家出してからどうなったか」岩波新書『魯迅評…

これからの教育への不安な展望

このところ「いじめ」に関連するとみられる自殺のことが、ずいぶん話題になっている。 教育基本法の国会審議に関連して意図的に「問題化」されたのではということも言われてたが、それはどうあれ、過酷な現実が子どもたちを取り巻いてるということは、きっと…

物乞いの聖人

よく耳にする話だが、野宿をしている人で、とくに年配の人のなかには、生活保護を受けることを頑なに拒む人が少なくないらしい。

ワーキングプア・誇りについて

「ワーキングプア」をとりあげたNスペのことを書いたきのうのエントリーだが、予想外に反響があった。やはりテレビ番組をとりあげると反響が違うというのは知ってるけど、この話題はとくに多くの人が切実なテーマとして見たのだろう。 あとで、他のサイトを…

プロの仕事とブログの倫理

このところネタにしている永江朗の『<不良>のための文章術』という本は、プロのライターを目指す人たちのために書かれた本です。「プロ」とは、ぼくの言葉でいえば「賃労働の現場にいる人たち」ということです。これは、ぼくのようなブログの書き手とは、…

労働と兵役についてのメモ

『働くということ』と『魂の労働』を続けて読んでみると、ハイテク化や経済のグローバル化の進行によって単純労働の低賃金化が一層加速すること、それにより多くの人々の労働への意欲が失われ社会保障制度が危機に瀕することが、先進工業国に共通した社会問…

『働くということ』その6労働の新しい意味

ロナルド・ドーア著・石塚雅彦訳『働くということ』働くということ - グローバル化と労働の新しい意味 (中公新書)作者: ロナルド・ドーア出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/04/25メディア: 新書購入: 10人 クリック: 193回この商品を含むブログ (70…

『働くということ』その5

ロナルド・ドーア著『働くということ』(中公新書)を読みながら考える、今日は第4章について。この本は5章までで終わりです。 4章の最初にこうある。 以上見てきたように、高度な技術を伴う市場経済システムにおいては、所得の不平等が拡大していく傾向は…

『働くということ』その4

はじめに、第2章の内容で、きのう書き残していたことがある。 それは、労働の「社会的有用性」に関する話である。平たく言うと、どういう労働が社会的に価値があるとみなされ、また高い給料(報酬)をもらうに値すると考えられるかという基準の話。 これもち…

『働くということ』その3

前回に続き、ロナルド・ドーア著『働くということ』の、今日は第二章について。 第一章では、日本などの先進資本主義国における近年の労働の量的(時間的)な増大について論じられたが、第二章では労働の質的な変化が問題にされている。 70年代、アメリカや…

『働くということ』その2

おとといに続いて、ロナルド・ドーア著、『働くということ』を読みながら。 もともと読むのが遅い上に、雑事にかまけてなかなか読み進めない。 第二章までで印象的だったところをメモしておく。日本の最近の労働事情について。 最近では、前例を見ない失業率…

若年雇用問題のTBへの感想

ぼくと同年齢であるというテルセキさんから、憲法についてと、若年無業者の問題についてと、二件、優れた記事のトラックバックをいただいた。http://answerplus.cocolog-nifty.com/freespace/2005/05/2_5d49.htmlhttp://answerplus.cocolog-nifty.com/freesp…

メーデーに寄せて、みたび労働と非労働の問題を論ず

はじめに、きのう書いた記事にトラックバックをいただいている。 内容は、内田樹氏のブログのエントリーについての、非常に明晰な批判である。http://araiken.exblog.jp/1893425ぼくは、こういう論理的で平明な文章というのが書けないんだよなあ。 ぼくも以…

引き続き、柄にもなく労働を語る

きのう書いたことの補足で、労働についての話。 『働いても働かなくても生きていける社会が理想』だと書いたが、いまの日本の社会の根本的な問題は、生きていくために働かなければならない絶対量が大きくなりすぎたことだと思う。この状態を変えないで、「若…