2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フーコー・泥沼にはまる

ちくま書房のフーコー関係の本は、「思考集成」シリーズの方は高くてとても手が出ないけど、こういうコンパクトで安価なシリーズも出版してくれるところが、み○ず書房などとは大きく違うところである。フーコー・コレクション〈6〉生政治・統治 (ちくま学芸…

社民党のことなど

めちゃくちゃな展開で重要法案が可決されて、もうすぐ選挙がはじまろうという時期に、なまぐさい話題で恐縮である。

大阪市「学歴詐称」問題について

http://www.asahi.com/national/update/0627/OSK200706270111.html 1000人近い停職者を出した大阪市職員の「学歴詐称」問題だが、関市長は、「個人の問題。組織に詐称を許した原因があるとは思わない」と言ってるので、このまま幕をひくつもりだろうか。…

医療と介護(題名不明)

母の調子がよくなくて、夕食の時間も普段より遅くなった。その食事するのを手伝いながら、横目で「クローズアップ現代」を見る。 介護施設の現場の深刻な状況がとりあげられていた。いわゆる「医療制度改革」の影響で、治療の必要があるのに病院に入院できな…

京都で辺野古関連報告会

今度の日曜日に、京都で、辺野古に支援に行って帰ってきたばかりの人を囲んで、 報告会があるそうです。 辺野古のことをはじめ、沖縄の現在の動きに関連して、幅広い内容で話し合いたい、ということらしい。 京都方面の方など、関心のある方はどうぞ。 ただ…

『フランドル』

ちょうど見られる時間帯の映画だったので、いそいそと梅田まで見に行く。 映画館に着いてから、「男性デー」で入場料が千円ということと、カンヌ映画祭のグランプリ(でいいのかな?)受賞作であることとを知った。 壮絶な映画という印象だが、十分理解してい…

妹と反近代

先日の子規のことを書いたエントリーに、面白いTBをいただいた。 http://d.hatena.ne.jp/Panza/20070625 ひそかにこんなふうに呼ばれてたとは気づきませんでした(笑)。 笙野頼子については、ずっと気になっているが、初期のごく限られたものしか読んでない…

睡眠薬の不思議

何度か書いている母親のことだが、4月に短期間入院して、退院してきた頃はあまり食事をとらず心配していた。ところが入院中に睡眠薬のような感じで病院から渡され服用していた薬を、退院後も就寝前に飲むようにしたところ、それを飲んだ途端に猛烈に食欲が…

『沖縄密約』・自分からみた要点

『大事なことが書いてある』と言っただけで、内容にまったく触れないというのもあんまりだという気がしてきたので、自分が読んでとくに印象に残ったところを中心に、ごく簡単に書いてあることを紹介します。 興味をもたれた方で、まだ読んでいない人はぜひ現…

『沖縄密約』

また良書の悪口を書く。 本自体は、すごく大事なことが書いてあるので、ぜひ読んでください。沖縄密約―「情報犯罪」と日米同盟 (岩波新書)作者: 西山太吉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/05/22メディア: 新書購入: 15人 クリック: 56回この商品を含む…

あるソノシートの思い出

ソノシート付き雑誌で有名な会社、朝日ソノラマが解散するというニュースが入ったので、ちょっとソノシートの思い出話を。 ソノシートとは、こういうものです。 http://www.cdjournal.com/main/research/research.php?rno=2110 子供の頃、うちにもソノシート…

子規の看護論

正岡子規が脊髄カリエスのため病床からまったく動けなくなった時期の随筆は、いま岩波文庫でそのすべてを読むことができる。 ぼくはこの一連の文章が昔から好きなのだが、母親の介護をするようになってから、少し別の視点で読めるようになったところがある。…

くどいようだが、『越境の時』批判のまとめ

t-hirosakaさんが、ベジタリアンについて書いたこちらのエントリーに触れて、ご自分の食生活のことを書いておられた。なにかコメントを入れようとおもったが、自分が食いしん坊だということもあり、書いてあることがあまりにも気の毒で、何も書きこめなかっ…

「憎悪する権利」その他

きのうのエントリーの内容について、ある方から批判のメールをいただいた。個人的によく知っていて、とても信頼している方である。 ここに内容を詳しく書けないのだが、それは、とくに次の一節に関する批判だった。 抑圧や差別を被っている者には、抑圧して…

『越境の時』を叱る

越境の時 一九六〇年代と在日 (集英社新書)作者: 鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見る読んでるうちにだんだん腹が立ってきて、勢いで一気に読み終わった。 「たしか…

『越境の時』を読みながら

まだ第2章までしか読んでないが、いま思ってることをメモ。越境の時 一九六〇年代と在日 (集英社新書)作者: 鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (30件) を見るたとえば、次のよ…

これから読むつもりの本

きのう、時間が空いたので大きな書店に行って本を物色。 これからぼちぼち読もう。 [rakuten:book:12042177:detail] この本は、いろんな人が「いい」と言っている。こないだ書いたベジタリアンのユダヤ人、ランさんも感心したと言ってた。著者が、古くから在…

再びベジタリアン考

先日、ベジタリアンの友人たち(ベジタブルズ、とでも呼んでおこう)と一緒に行動したとき、感じたこと。 肉や魚がダメで、野菜しか食べられない(もしくは食べない)。そうなると、外食のときのお店選びも結構たいへんである。今回、一緒に動いてみて、想像以上…

『記号と事件』

記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫)作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,宮林寛出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/05/01メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 92回この商品を含むブログ (78件) を見るこの本はインタビューが大半ということで…

tu-taさんへのコメントにかえて

きのうのぼくのエントリーに、tu-taさんがたいへん丁寧な応答を返してくださった。 http://tu-ta.at.webry.info/200706/article_9.html きのうの文章というのは、自分でも整理できていないところがたくさんあり、それを文章にしていくなかで、「どこが整理で…

他者としての「ひきこもり」

このことは以前に書いたかどうか忘れたが、ぼくはこれまでに何度か「ひきこもり」の経験者というような立場で大勢の人を前に喋ったことがある。そのころは、学生時代に学校に行かないことが多かったとか、卒業してからも普通に勤めている期間が短かったりと…

ぼくが感じてきたこと、そして

『親を介護するということ』と題した先日のエントリーのコメント欄に、tu-taさんが寄せてくださったコメントへのレスとして、「困難な現実のなかに身を置いている自分」という立ち位置から考えること、発言することが大事だと思うが、ぼくにはそういう自分の…

私たちの「身近な希望」としてのベジタリアン

日本に一時帰国中の友人、id:blackpawさんが、仕事の関係で関西に来られていて、わざわざぼくの家の近くまで訪ねてきてくれた。最近書いてるような事情で、あまり時間がとれなかったのだが、午後の数時間、連れ合いさんのランさんを交えて三人でお話した。 …

イタチとタヌキ、ドゥルーズと枝雀

今日、自転車で家の近くを走っていたら、イタチが目の前の道を横切った。草むらのなかに消えて行くのを少し追いかけてみたが、あれは間違いなくイタチだった。町中にもけっこういるんだよなあ。 もっとも、ぼくの家は(大阪の近郊都市だが)、以前、庭にタヌキ…

『ウリハッキョ』関連情報

以前も紹介した、映画『ウリハッキョ』の上映が、9日の土曜日に大阪の生野区で予定されてるようなので、以下に載せておきます。 韓国での上映の様子については、ブックマークしたこちらの記事を。 また、日本各地での上映の予定や様子については、こちらの…

きのう書いたことや、他者をめぐる話

きのうは、めずらしくやや私的なことを書いたが、最近書いている内容との関連で、少し自分の現在に関することも書いておきたかったのである。 ぼくの場合、これといったスタンスやフィールドがあってブログを書いているわけではなく、いきあたりばったりとい…

親を介護するということ

今年の5月から今ごろにかけては、ぼくが生きてきたなかでも指折りの、風が心地よい年ではないかと思う。とにかく、この時期の、木々の葉の間を渡ってくる風が大好きである。 病に倒れて寝たきりのようになった年老いた親の看病や世話をしていると、親から、…

安田記念大予想。

久しぶりに競馬の予想を書いてみる。 日曜日の安田記念。 大荒れ続きの春のG1、しかも毎年荒れることで定評のあるこのレース。 今年も香港からの遠征馬も多くて、いかにも荒れそうに思えるが、日本馬のなかではダイワメジャーとスズカフェニックスの二頭の力…