2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『溺レる』 物語と暴力

溺レる (文春文庫)作者: 川上弘美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/09/03メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 27回この商品を含むブログ (160件) を見る川上弘美の短編小説集『溺レる』には、(異性間の)恋愛や性的関係をテーマにした7つの作品が収めら…

『歌うつぐみがおりました』

グルジア出身の映画監督オタール・イオセリアーニが、まだ母国にいた70年に撮った映画。イオセリアーニは、西欧に移ってからも『月曜日に乾杯!』や『素敵な歌と舟はゆく』などの傑作を撮っているが、ぼくはこのモノクロ作品が一番好きだ。 主人公はオーケ…

『メゾン・ド・ヒミコ』について、その3

10月20日の映画『メゾン・ド・ヒミコ』に関するエントリーに、ぼくがそのなかで紹介したブログの記事を書いた友達がコメントを寄せてくれて、それに対して長文のレスをコメント欄に書きました。 エントリーのなかでは触れられなかった部分にも、新たに気…

菊花賞回顧

ディープインパクトは勝つには勝ったが、ライバルたちの前で大きな弱点を露呈した。ライバルというのは、具体的にいうと、次にディープインパクトが出走を予定しているとされるジャパンカップか有馬記念で、ゼンノロブロイへの騎乗が想定される横山典弘であ…

菊花賞をかんがえる

プレーオフのときから思ってたけど、ロッテの内野守備って、ほんとに凄い。 それはともかく。 やはりディープインパクトを馬券の中心にしない理由は何もない。 皐月賞、ダービー、神戸新聞杯は、どれかひとつだけでも、今回の菊花賞で大本命に推す根拠とする…

『メゾン・ド・ヒミコ』再論・曖昧さと「壁」

こないだ若い在日の友達のブログをのぞいてたら、大阪府の議員で自分がレズビアンだということをカミングアウトした尾辻さんという人の近況(ずいぶんひどいことを言われたりしてるらしい)が書いてあったのだが、そのなかに以前紹介した映画『メゾン・ド・ヒ…

舞城王太郎『阿修羅ガール』

2003年度の三島由紀夫賞受賞作。阿修羅ガール (新潮文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/04/24メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 100回この商品を含むブログ (414件) を見る主人公の女子高生アイコは、たとえば次のようなことを…

秋華賞予想

明日の秋華賞だが、ラインクラフトとエアメサイアの二強ムードで、この二頭の馬連は、なんと二倍を割り込みそうなオッズである。 たしかにローズステークスを見る限り、この二頭の力は抜けている。 それ以外の馬ではデアリングハートが気になるぐらいで、こ…

イスラエルとパレスチナ

竹山徹朗さんのメルマガPUBLICITYで、東京でこの週末に行われる『ルート181』という映画の上映とイベントのことが紹介されていた。 http://www.emaga.com/info/7777.html この映画は、イスラエルとパレスチナの監督が共同で作ったもので(パレスチナ出身の…

『ヴァンダの部屋』

きのうに続いて、去年見た映画の話。 世界的に注目されているポルトガルの新鋭監督ペドロ・コスタという人が撮った、『ヴァンダの部屋』。http://www.cinematrix.jp/vanda/これは、去年見た映画のなかでも、一番すごかったかもしれない。 スラム化しているリ…

『モンスター』

去年見て印象に残った映画から。 『モンスター』(パティ・ジェンキンス監督)。モンスター プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2005/05/28メディア: DVD購入: 3人 クリック: 152回この商品を含むブログ (54件) を見る 実在の女性連…

王冠&大賞典回顧

毎日王冠。 勝ったのはサンライズペガサス。2着テレグノシス。 コスモバルクは11着。スイープトウショウは6着。http://keiba.yahoo.co.jp/scores/2005/05/04/02/11/result.htmlバルクはハナをきる形ではなく、好位の四、五番手で折り合っているように見…

毎日王冠&京都大賞典

毎日王冠は軸にしたいと思う馬が二頭居る。 スイープトウショウとコスモバルクだ。 前者は、じつは現役馬のなかでぼくがもっとも好きな馬である。昨秋の秋華賞一着の印象がぼくには鮮烈なのだが、今年に入ってからの安田記念二着、宝塚記念一着は、牡馬相手…

撫順戦犯管理所

先日あるところで、数年前にNHKのETV特集で放映された中国の撫順戦犯管理所での出来事に関する番組を見る機会があった。 撫順戦犯管理所には、1950年にスターリンと毛沢東との間の取り決めによってシベリアのラーゲリから移送されてきた、旧日本軍の戦犯…

『人情紙風船』

天才監督山中貞雄の遺作にして代表作。 構図が奥行きがあって非常にしっかりしていることなどに驚かされるが、そんなに面白いという映画ではない。ぼくに、鑑賞するだけの力がないのだろう。有名なラストシーンも、まあかっこいいなあ、という程度である。全…

Hush,Hush,Sweet Charlotte

最近聴いている音楽の話の続き。 パティ・ペイジの歌う、「ふるえて眠れ」(Hush,Hush,Sweet Charlotte)。Star Box: Patti Pageアーティスト: パティ・ペイジ出版社/メーカー: Sony Music Direct発売日: 2003/07/24メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商…

スプリンターズステークス予想

馬券は競馬場で、映画は映画館で、ということにしてるので、用事のある明日も馬券は買わないが、スプリンターズステークスの予想だけ書いとこう。 勝つのは、13番の香港馬サイレントウィットネス。距離が長いと思われた安田記念のあの3着は強い。たしか短…