2007-01-01から1年間の記事一覧

薬害肝炎問題と国民の責任

このところ何度も書いてきたことだが、あえてもう一度書く。

『国家と犠牲』

国家と犠牲 (NHKブックス)作者: 高橋哲哉出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2005/08/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) を見る 原爆投下は「しょうがない」という発言で今年物議を醸した久間元長官だが…

50年代ブーム(?)への疑義

雑誌『現代思想』の12月臨時増刊号「戦後民衆精神史」に収められた入江公康の論考「詩を撒く」は、1952年当時に発行されていた労働運動系の詩誌『石ツブテ』をめぐって書かれたものである。 その論のなかに、次のような記述がある。

まだこんなことを言ってるのか

薬害肝炎問題についての町村官房長官の発言。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071224-00000915-san-pol

倫理的であること

日曜の深夜、薬害肝炎訴訟の原告たちの姿を描いた日本テレビ系のドキュメンタリー番組を見た。

民主化というレッスン

李明博が当選した韓国の大統領選挙について。

ワーキングプア3・再放送

今回も話題を呼んだ「ワーキングプア3」の再放送が、NHK総合で今夜12時10分からあるそうです。 ところで、先日のこの番組の本放送を見てから、最近読んでる『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫版)のなかの、こういう一節を思い出した。

ヴェイユの「中間的なもの」など

『重力と恩寵』のなかの、「中間的なもの」と題された章には、次のような文章がある。 (以下、ページはちくま学芸文庫版から)

ドーピング考

大リーグのドーピング問題、ステロイドの使用ということが、阪神のウィリアムスなど日本に関係する選手のことも含めて話題になっているが、こういう話題が出るとどうしても思い出されるのは、ほぼ20年前のこのシーンだ。

少子化を云々する論への疑問

保育所など保育施設の不足というのは大きな問題になっているそうで、子どもを預けて働くということも出来ないようだから、子どもを産む(つくる)のをためらう、という声が多いらしい。 たしかに、育児のために働いて生きていくことも出来ない現実というのは…

「和解」と願い

ある新聞の解説によると、原告側が要求するように救済の対象を薬害による感染者の「すべて」として線引きを行わなかったとしても、実際にフィブリノゲン投与による感染の事実を証明できるのは、せいぜい千人程度であり、行政側が心配するような「救済対象者…

「日本と朝鮮半島の<次代>を創る学生フォーラム2007in関西」

今月23日に京都で以下の催しがあるそうです。 なお、学生のフォーラムですが、一般の方も参加歓迎とのことです。 以下、転載。

裏切りの系譜

半年ほど前、ソノシートというものをめぐって、こんなエントリーを書いた。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20070621/p1

開いた口がふさがらぬ

薬害肝炎訴訟での大阪高裁の「和解骨子案提示」。 和解案そのもののひどい内容については、多く語られてるだろうから、ここでは書かない。 それは別にして、舛添要一 厚労相のこの発言。http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3731683.html

使い捨てにする人・される人

なにせ「タカ派」というイメージが強いので個人的には「橋下知事」は誕生して欲しくないし、立候補をめぐるいきさつも無様という印象はぬぐえないが、自民党の府議などが今回のドタバタ劇に「なめられた」みたいに怒ってるというのは、筋違いだ。 もともと、…

パクリ企画・私が選ぶ今年の三冊

『G★RDIAS』で「2007年の3冊」という企画をやっているので、自分も真似をして選んでみようと思ったのだが、とにかく買った本も読んだ本も数がとても少ない。 ことに新刊本はほとんど買ってないし、読んでない。 それで「新刊でなくても」とハード…

『在日一世の記憶』

ご存知の方が多いと思いますが、集英社新書のサイトで『在日一世の記憶』という聞き取りのWEBコラムが連載中です。 http://shinsho.shueisha.co.jp/column/zainichi/index.html いずれ出版される予定のようですが、すでに50人近くの在日コリアン一世の方々…

ヴェイユにとっての教育

重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)作者: シモーヌヴェイユ,Simone Weil,田辺保出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/12/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 49回この商品を含むブログ (70件) を見る『重力と恩寵』のなかでも…

心の痛み

よく分からないが、どうにも気になるので。「斎戒沐浴してサイン」 死刑執行で鳩山法相

『重力と恩寵』から

最近シモーヌ・ヴェイユの『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫)を読んでいるが、下のところがあまりにも印象深かったので、写しておく。

犬とおばあさん

老犬が認知症女性救う、氷点下の公園で一夜寄り添い…茨城 見出しだけ見たときは、犬が自分からおばあさんに覆いかぶさって凍死を防いだという感じで、「まさか」と思ったが、よく読むとそのへんが微妙である。

謝罪とは何か

元世界チャンピオンのガッツ石松が語る、先日の亀田大毅選手謝罪会見への見解。http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/071130/mrt0711301700013-n1.htm 「今回は謝罪会見ではなく、ただの復帰会見。自分が犯した問題をもう済んだことにしているように…

プーチンの勝利

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071202-00000086-jij-int民主的な選挙でハマスが勝ったときには経済制裁までして結果を否定しようと躍起になったのに、野党の指導者を拘束したり、野党にも圧力をかけて批判的な政治家を立候補させないようにしたこの強…

言葉の軽さと命の重み

年金問題の調査も、薬害の調査も、根拠もなく空約束をして、実行しなかったり取り下げ・釈明したりしてもまったく恥じるところのない舛添要一厚労相。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/93369/ http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071201…

種の線引き

最近テレビを見てて、びっくりしたニュースのひとつは、これである。 「霊長類も絶滅危惧種」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/200/5779.html

立岩真也の横塚論を読んで

立岩真也による『母よ! 殺すな』単行本の解説は、本文に拮抗する素晴らしい内容である。ただ、一箇所だけ、「どうなのだろう」と考えさせられる点がある。それは、同書の406ページの終わりから、408ページにかけてのあたりである。

生の二つの感じ方とその混同

先日書いたことについて、簡単にまとめてみる。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20071126/p1 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20071126/p2

克服について

横塚晃一著『母よ! 殺すな』の感想の続き。 承前。

怒りの解放

やはり『母よ! 殺すな』(横塚晃一著 生活書院)から。

紅葉に思う(笑)

関西は本格的な紅葉の時期をむかえていて、近所の公園の木々も色づいた葉がすでに散り始めている。 都市部の公園や街路樹の樹木というのは、大きくなりすぎないように植えられる前から根っこが短く作られているそうである。つまり、人間の都合にあわせて加工…