2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

言葉の軽さと命の重み

年金問題の調査も、薬害の調査も、根拠もなく空約束をして、実行しなかったり取り下げ・釈明したりしてもまったく恥じるところのない舛添要一厚労相。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/93369/ http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071201…

種の線引き

最近テレビを見てて、びっくりしたニュースのひとつは、これである。 「霊長類も絶滅危惧種」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/200/5779.html

立岩真也の横塚論を読んで

立岩真也による『母よ! 殺すな』単行本の解説は、本文に拮抗する素晴らしい内容である。ただ、一箇所だけ、「どうなのだろう」と考えさせられる点がある。それは、同書の406ページの終わりから、408ページにかけてのあたりである。

生の二つの感じ方とその混同

先日書いたことについて、簡単にまとめてみる。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20071126/p1 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20071126/p2

克服について

横塚晃一著『母よ! 殺すな』の感想の続き。 承前。

怒りの解放

やはり『母よ! 殺すな』(横塚晃一著 生活書院)から。

紅葉に思う(笑)

関西は本格的な紅葉の時期をむかえていて、近所の公園の木々も色づいた葉がすでに散り始めている。 都市部の公園や街路樹の樹木というのは、大きくなりすぎないように植えられる前から根っこが短く作られているそうである。つまり、人間の都合にあわせて加工…

付けたし

下の文章に付け足してメモ。

守られるべきもの

横塚晃一著『母よ! 殺すな』(生活書院)の読書ノートの一部。

承認と肯定

よく分からないことなのだが、分かると思うことだけ書き留めておく。 こちらのエントリーをはじめとして、「承認」が語られている記事をこのところよく見る。

「身体」の回復

先日、『距離について』と題したこちらのエントリーで、以下のようなことを書いた。

今日思いあたったこと

ちょうど二年ほど前に、こういうエントリーを書いた。http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20051130

この報道に疑問あり

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/105041/疑問が残るのは、このニュースの内容自体よりも、この方法が「倫理問題を回避する」というふうに語られることの方である。

義憤以前のもの

大阪市長選は現職の関氏が落選し、平松氏が当選。 正直、これによって野宿者問題をはじめ事態が好転していく保証はないと思うが、なにせ今までがあまりにもひどい市政だったので、それに対するNOの意思表示がなされた形になったということは、(ぼくは大阪市…

距離について

前回に続いて、選挙報道を見てて考えたこと。 今回は同じ選挙でも、アメリカの大統領選の報道を見ていて思ったことである。

前回のエントリーへの補足

前回のエントリーについてだが、ぼくの言葉不足で、もしかすると疑問を招きかねない点があるかも知れないので、遅ればせだが、念のために少し補足しておきたい。 前回ぼくは、「優生学」を乗り越えるために、「自由」とか「生命」というものの価値を持ってき…

『島原の乱』

島原の乱 (中公新書)作者: 神田千里出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (20件) を見る 「島原の乱」というと、われわれは「殉教」とか、キリスト教の信仰を守り抜いて公権力に抵抗し…

黒澤(明)映画

黒澤明『七人の侍』の名高い一場面。

『優生学と人間社会』を読んで

優生学と人間社会 (講談社現代新書)作者: 米本昌平,ぬで島次郎,松原洋子,市野川容孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/07/19メディア: 新書購入: 2人 クリック: 60回この商品を含むブログ (46件) を見る 優生学という言葉をはじめて意識して聞いたのは、…

『トランシルヴァニア』

ラストシーンまで見終わったとき、自分がそれまでスクリーンに何を見ていたのかはじめて分かってくる、あるいは逆にそのことがあやふやに思えてくるような映画がある。http://www.net-broadway.com/nsw/cine/transylvania/

パレスチナ問題のスピーキングツアー

最近日本ではあまり報道されることがなくなったパレスチナ情勢。 その現状を詳しく伝えてくれる方が現地からやってきて、全国各地で「スピーキングツアー」を行うそうです。 http://palestine-forum.org/event/20071125.html 以下、『P−navi info』さんの記…

「混合診療」再考

tu-taさんから、二件の記事について、トラックバックをいただいた。 ありがとうございます。 ここではとりあえず、きのう書いた「混合診療」をめぐる記事について、考え直してみます。

「多文化共生」再考

引き続き、tu-taさんにトラックバックをいただいた記事から、『 藤岡さんの「多文化共生」社会論批判』というエントリーについて言及したい。 この『制裁論を超えて』(新評論)という本は、まだ読めていないのだが、ここでtu-taさんが紹介しておられるその本…

「混合診療」の不思議

意味が分からん。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000011-maip-soci 保険診療と保険外診療(自由診療)を併用する「混合診療」を実施すると、本来は健康保険が適用される診療も含めて治療費全額が自己負担となる厚生労働省の運用が妥当かどう…

薬害C型肝炎訴訟報道に思う

きのうニュースを見てたら、「今後は原告と製薬会社が、どのように譲り合うかがポイントです」と言ってたけど、原告はいったい何を譲るんだろう、と思った。 原告のなかには、感染が知らされなかったばかりに死んでしまった人もいる。 今まで放置されたり、…

移籍

FA行使の記者会見で、「自分は広島が好きです」と言って泣いた広島の新井選手。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071108-00000138-san-spo FA導入以後に生じたチーム力の格差のため、「広島は永久に優勝できない」とも言われてるらしい。 財政難なので…

『病いの哲学』から

病いの哲学 (ちくま新書)作者: 小泉義之出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/04メディア: 新書購入: 5人 クリック: 43回この商品を含むブログ (51件) を見る 「はじめに」によると、この本に書かれた思索は、出版の前年に亡くなられた著者の母との関わり…

家畜であることの幸福

これは命がけの幻想であるとも言えるが、幻想であることに変わりはない。ソクラテスが自ら死ぬと決めて死ぬとしても、ソクラテスは死刑囚や家畜的人間の一例として殺されて死ぬことに変わりはないからだ。むしろ、アテナイや神々や飼育者を( )に代入できるも…

プッツン党首

二十歳そこそこのアイドル女優が舞台挨拶でプッツンすると、涙の会見をやってもなかなか許してもらえず、60を越えた政治家のプッツンは、そんなに涙を流さなくても水に流してもらえるというのは、やっぱり変だという気がする。 とりあえず、泣く練習はしと…

ドライヤーの『奇跡』

いま小泉義之の『病いの哲学』という本を読んでいるのだが、この本のはじめの方では、「人間は神の家畜である」というソクラテスの考えが批判的に紹介されている。 それでちょっと思い出したのだが、カール・ドライヤーがデンマークに帰ってから作った有名な…