2015-01-01から1年間の記事一覧

戦争のための「和解」

28日に日韓両国政府の間で行なわれた「合意」と呼ばれるものですが、被害の当事者である元「慰安婦」の人たちをなおざりにして、国家・政権の都合だけを優先させた酷い決定だったと思います。

『天皇の逝く国で』

天皇の逝く国で作者: ノーマ・フィールド,大島かおり出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1994/02/09メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見る

Web評論誌『コーラ』27号

Web評論誌『コーラ』の新しい号が発刊されましたので、今回も紹介します。 私と広坂朋信さんの合作による連載は、今回から『太平記』を軸にした新シリーズがスタートしました。 今後の展開をお楽しみに(私もまったく予測がつきませんが)。 ■■■Web評論誌『…

『恋人たち』

橋口亮輔監督の新作、『恋人たち』を見た。 ネットを見ると、おおむね絶賛の評が並んでいるのだが、ぼくの感想に一番近いのは下の記事である。http://niwaka-movie.com/archives/3201

『明治維新の遺産』

明治維新の遺産 (講談社学術文庫)作者: テツオ・ナジタ,坂野潤治出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/08/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る

『昭和期日本の構造』

昭和期日本の構造―二・二六事件とその時代 (講談社学術文庫)作者: 筒井清忠出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見るこの本には、著者がまだ大学院生だった1970年代から80年代…

『それはホロコーストの'リハーサル'だった』

先日放送された、ETV特集の『それはホロコーストの'リハーサル'だった 〜障害者虐殺70年目の真実』という番組を、録画してもらっていたものを見ました。 以下に、その感想を書きます。

『中世社会の基層をさぐる』

中世社会の基層をさぐる作者: 勝俣鎭夫出版社/メーカー: 山川出版社発売日: 2011/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 日本中世史の泰斗である勝俣鎭夫の近著。 学ぶところ、きわめて大きな本だ。

パウル・クレー展

兵庫県立美術館で開催中のパウル・クレー展、今月23日までの開催ですが、先日見に行ってきました。 http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_1509/index.html

「左折の改憲」論について

最近、憲法9条の改正を平和主義の側から提起しようという、「左折の改憲」論というものが多く出されているようだ。 私はこれには反対なので、そのことを一言しておきたい。

円山公園の集会から

18日の日曜日に、京都の円山公園で行われた「反戦・反貧困・反差別共同行動in京都」の集会と、その後のデモに参加しました。 その時に印象的だったことを幾つか書いたものです。

『顔のないヒトラーたち』

新聞に紹介が載ってたので見に行ってきました。 http://kaononai.com/ この映画、アカデミー賞、とってたのか。 ナチスという過去に向き合ったドイツ(西独)の歴史の話ですが、今の情勢下で見ると、自分の国とのあまりの隔たりの大きさに呆然とします。 最…

酒井隆史さんのレクチャーを聞いて

以下、フェイスブックとmixiに書いた内容を、少し書き直して載せます。 酒井隆史さんのお話(レクチャー)を聞いたメモのようなものですが、僕の主観が相当入っており、また不正確な部分も多々あり、酒井さんがこの通りのことを言われたということでは、必ず…

『近代日本の国家権力と天皇制』

近代日本の国家権力と天皇制作者: 安丸良夫,菅孝行出版社/メーカー: 御茶の水書房発売日: 2014/04/18メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る

小熊英二氏への賛意と疑問

2011〜2012年のデモを見てきたからこそ、今、こうしてデモをやっている http://www.webdice.jp/dice/detail/4856/

『ムッソリーニとファシズム』

ムッソリーニとファシズム (文庫クセジュ (566))作者: ポール・ギショネ,長谷川公昭出版社/メーカー: 白水社発売日: 1974/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る この本は、ファシズムを絶対悪とするような観点から書か…

白川真澄さんの論考をめぐって

『今日、考えたこと』さんに、白川真澄さんの「2015年安保闘争について――その意味と課題(覚書)」という文章が紹介されてました。 http://tu-ta.at.webry.info/201509/article_6.html まずは、読んでいただきたいのですが、そのうえで感想を以下に簡単に書…

『太平記<よみ>の可能性』

の可能性 (講談社学術文庫)" title="太平記の可能性 (講談社学術文庫)">太平記の可能性 (講談社学術文庫)作者: 兵藤裕己出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/09/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (19件) を見る

『金枝篇』・呪術と宗教

金枝篇 (1) (岩波文庫)作者: フレイザー,永橋卓介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1966/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (7件) を見る

『金枝篇』

金枝篇(全5冊セット) (岩波文庫)作者: フレイザー,永橋卓介出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/07/09メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を含むブログ (10件) を見る 春先から読み始めて、まだ途中ですが、ちょっとメモ的に。 フレーザーの『金枝篇』…

『流言蜚語』

流言蜚語 (ちくま学芸文庫)作者: 清水幾太郎出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/06/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 今日が関東大震災の起きた9月1日だというのは、書きはじめてから気がついた偶然なのだが、清水幾太郎の『流言…

『暴力の日本史』

暴力の日本史 (ちくま文庫)作者: 南條範夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2014/05/08メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 南條範夫という人については、月影兵庫シリーズの原作者というぐらいの認識しかなかったが、東京帝大卒のエリートで、満鉄調…

申し込み締め切りを延長しました

東アジア共同ワークショップですが、宿泊の方の申し込み締め切りを8月8日まで延長しました。日帰りなど部分参加も歓迎ですので、ぜひご参加ください。 詳しい日程や参加費、プログラムなどは下記をごらんください。こちらから申し込みもしていただけます。…

[紹介と感想]東アジア共同ワークショップ、参加費決まりました

東アジア共同ワークショップin関西。 参加費の概要が決まり、ホームページに掲載されました。 http://eastasianworkshop.jimdo.com/ 部分参加については、まだ未定ですが、近日中に決定してお知らせします。 (以下転載)

ホームページ更新とカンパのお願い

「東アジア共同ワークショップin 関西」のホームページが更新され、プログラムの内容などが詳しく紹介されています。 http://eastasianworkshop.jimdo.com/ 宿泊される場合のお申し込みは、8月3日が締切となります。お早目にお申込みください。 なお、カン…

東アジア共同ワークショップのご案内

北海道での朝鮮人などの強制労働犠牲者の遺骨発掘を契機として、1997年に始まった東アジア共同ワークショップ。 今年は、8月19日(水)から23日(日)まで、大阪・滋賀・京都を舞台として関西で開催されます。 内容は、民族教育、在日コリアンの歴…

 Web評論誌「コーラ」26号発行

Web評論誌「コーラ」の新しい号が出ましたので、紹介します。 私と広坂朋信さんによる連載<前近代を再発掘する>ですが、今回は「犠牲と平和」というタイトルで、河原宏著『日本人の「戦争」』を糸口にして、広坂さんはおもに『太平記』をめぐって、また私…

基地とわれわれ

以下は、沖縄の岡本恵徳が書いた「「やさしい沖縄人」ということ」という文章の一節で、『「沖縄」に生きる思想』という著書に収められている。 初出の日付は、いわゆる日本への「復帰」(施政権返還)がなされた1972年5月である。 「本土」の人間であ…

菅孝行さんの講演を聞いて

14日、大阪市内のPLP会館というところであった集会で、菅孝行さんが講演されたのを聞いた。行って良かったと思った。

『私の少女』

先日、シネリーブル梅田でこの韓国映画を見た。 http://www.watashinosyoujyo.com/ 監督は、これが長編第一作とのことで、作品としてはまだ成長の余地がある印象だが、とても多くのことを考えさせるすぐれた映画だと思った。 以下、ネタバレになるが、思った…