2016-01-01から1年間の記事一覧

『高江ー森が泣いている2』

25日日曜日は、十三のシアターセブンで映画『高江ー森が泣いている2』の上映、終了後に影山あさ子監督によるトークと、同作でも音楽を担当しているきむきがんさんのライブも聞いてきました。 映画は、9月から11月にかけての高江の情勢を追ったもので、…

『コーラ』30号

Web評論誌『コーラ』の新しい号が発行されましたので、紹介します。 広坂さんのお誘いで続けてきた連載企画も、今回で一区切り。これまでお読みいただいた皆様、ありがとうございました。 それにしても、僕がこの文章を書いたのは、トランプの当選が決まる前…

『叫びの都市』

叫びの都市: 寄せ場、釜ヶ崎、流動的下層労働者作者: 原口剛出版社/メーカー: 洛北出版発売日: 2016/08/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 私たちはすでに、釜ヶ崎的状況を生きている。そうであるなら、釜ヶ崎の記憶を喪失することは、現…

『明治大正史 世相篇』

明治大正史 世相篇 新装版 (講談社学術文庫)作者: 柳田國男出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/07/05メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (16件) を見る この本のなかで、柳田国男は、たとえばこんなことを書いている。

『神道の成立』

神道の成立 (1979年) (平凡社選書〈64〉)作者: 高取正男出版社/メーカー: 平凡社発売日: 1979/04メディア: ? クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る名著という評判を聞いて読んでみたのだが、なるほど非常に面白い本だった。 その独特の文体は読ん…

『思索と経験をめぐって』

思索と経験をめぐって (講談社学術文庫 52)作者: 森有正出版社/メーカー: 講談社発売日: 1976/12メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る かの女は急に頭をあげて、ほとんど一人言のように言った。「第三発目の原子爆弾は…

羽仁五郎対談集から

現代とはなにか (1969年)作者: 羽仁五郎,日本評論社出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1969メディア: ?この商品を含むブログを見る

『物語による日本の歴史』

物語による日本の歴史 (ちくま学芸文庫)作者: 石母田正,武者小路穣出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2012/07/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る

『ティエリー・トグルドーの憂鬱』

あんまり期待しないで見たんですが、この映画は、びっくりするぐらいの秀作だった。 一方で、この作品はフランスで記録的なヒットになったそうだが、こういう映画がそれほどの観客動員をするというのは(最もホットな社会問題を扱っているとはいえ)、日本で…

『1968年』

1968年 (ちくま新書)作者: スガ秀実出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/10/01メディア: 新書 クリック: 32回この商品を含むブログ (74件) を見る10年前に新書として出た本。 すが秀実の本は、かつては愛読していたのだが、ずいぶん長いこと(今世紀に…

『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』

十三の第七芸術劇場で、古居みずえ監督の新作『飯舘村の母ちゃんたち 土とともに』を見てきた。 http://www.iitate-mother.com/

道場親信さんの言葉

道場親信さんの訃報には、まだ49歳という若さだったということもあり、たいへん驚いた。 僕は、主著の『占領と平和』は読んでいないのだが、もう一つの著作『抵抗の同時代史』や、雑誌『現代思想』に掲載されたいくつかの文章を読む限り、戦後の運動史につ…

羽仁・花田対談

羽仁五郎 対談 現代とはなにか作者: 日本評論社編集部出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 1969/05/25メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る 羽仁 しかし、ぼくは、たえず批判をうけるように、いつもなんでもわりきってしまう。 花田 そんなことはな…

四方田犬彦と帝国の欲望

以下の文章、あまりにも酷いので批判を書いておく。 『四方田犬彦, 朴裕河を弁護する』 http://parkyuha.org/archives/5161

『動物に魂はあるのか』

今年5月に亡くなられた金森修氏の著作。 僕は、まだこの人の本を読んだことがなかった。動物に魂はあるのか 生命を見つめる哲学 (中公新書)作者: 金森修出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/08/25メディア: 新書 クリック: 25回この商品を含むブログ…

『野火』

先日、塚本晋也監督の映画『野火』を、やっと劇場で見た。 この映画は、内外で高い評価を得ているようだが、実際に見て、期待にたがわぬ内容の作品だと思った。

高里鈴代さんの講演を聞いて

今週の初めにFBとmixiに書いたものですが、ほぼそのままの形で以下にも載せておきます。 メモを元にしているので、内容に不正確なところがあるかもしれません。ご了承ください。

『コーラ』29号のご案内

『コーラ』の新しい号が出ましたので、紹介します。 私と広坂さんが書いている連載企画は、第五回目で、今回の内容は『太平記』のなかの田楽に関する記述が発端です。私も、主には羽仁五郎のことを書いてるのですが、書き出しで壬生狂言に触れています。 こ…

『殺生と信仰』

殺生と信仰ー武士を探る (角川選書)作者: 五味文彦出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版発売日: 1997/02/06メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログを見る

事件への思い・政権の意図

相模原の事件の報道に接した当初、僕は被害にあったのが町中からはずれた場所にある重度障害者の施設であると知って、障害者を地域社会から排除し、施設に閉じ込めようとしてきた戦後の日本の福祉政策や社会のあり方に結びつけて、今回の犯行を考えていた。 …

相模原の事件について

相模原の事件について、容疑者が衆院議長に送ったとされる手紙の全文が、黒塗りつきだが公表されているようだ。 http://breaking-news.jp/2016/07/26/026100

『新編 現代の君主』

新編 現代の君主 (ちくま学芸文庫)作者: アントニオグラムシ,Antonio Gramsci,上村忠男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/08/06メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (9件) を見る イタリア人マルクス主義者、アントニオ・グラム…

『歴史主義・保守主義』その2

歴史主義・保守主義 (1969年)作者: マンハイム,森博出版社/メーカー: 恒星社厚生閣発売日: 1969メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る『歴史主義・保守主義』(マンハイム・森博訳)から、論文「保守主義的思考」について。 これは、日本でも単独で…

『圧殺の海 第二章 「辺野古」』

http://www.theater-seven.com/2016/movie_henoko.html

マンハイム『歴史主義・保守主義』その1

歴史主義・保守主義 (1969年)作者: マンハイム,森博出版社/メーカー: 恒星社厚生閣発売日: 1969メディア: ?この商品を含むブログ (2件) を見る

都市の論理

都市の論理―歴史的条件ー現代の闘争 (1968年)作者: 羽仁五郎出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1968メディア: ?購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る

恐るべき和解

以下は、オバマの広島でのスピーチの翌日の毎日新聞の朝刊一面に載った特別社説だ。 これを読んだとき、あまりの酷い内容に即座に批判記事を書こうと思ったのだが、その時はネットでは見つけられなかった。 http://mainichi.jp/articles/20160528/ddm/001/03…

98%の意味

内容のない伊勢志摩サミットが閉幕し(もっとも、なんの「成果」も生まなかったという意味では、過去のサミットの中では最善のものだったかも知れないが)、各社による世論調査が発表されている。 軒並み安倍政権の支持率が上昇していることは、これまでの例…

『反抗の原初形態』

反抗の原初形態―千年王国主義と社会運動 (1971年) (中公新書)作者: E.J.ホブズボーム,青木保出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1971メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る

『コーラ』28号

九州の地震があったり、自分自身も再び沖縄(辺野古)に行ったりしたため、紹介がすっかり遅くなりました。 『コーラ』の新しい号が発行されています。 http://homepage1.canvas.ne.jp/sogets-syobo/index.html 私と広坂さんによる連載物ですが、今回は『太…