映画

警官の孤独

以前にも書いたことがあると思うが、テレビ時代劇の『鬼平犯科帳』シリーズが好きである。

『中村のイヤギ』・『空っ風 千里開発・RCの陰謀』を見て

14日まで大阪のシネ・ヌーヴォで行われていた上映企画『〜彷徨する魂を追う〜 NDU+NDS』。 そのうち数本の作品を見ることが出来たのだが、ここではそのなかから『中村のイヤギ』(撮影・編集・監督 張領太 2008)と、『空っ風 千里開発・RCの陰謀』(監…

『第9地区』

この映画を見た前日に南アフリカの歴史と現状についての講演を聞いたのだが、それは偶然。 http://d-9.gaga.ne.jp/#

『ボウリング・フォー・コロンバイン』(吹き替え版)

先日深夜のテレビで、マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』を吹き替えで放映していた。

刑事の暴力

『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』のポン・ジュノ監督の新作、『母なる証明』を見た。 この監督は、これがまだ三作目のはずだが、すでに巨匠の風格さえ漂う見事な作品に仕上がっていたと思う。ぼくが行ったときはあんまりお客さんが入ってなかったけど…

『空気人形』

業田良家原作、是枝裕和監督、ぺ・ドゥナ主演。

『グラン・トリノ』・その2

前回の記事へのTBなど、ありがとうございました。とくにTBでは貴重な視点をご教示いただき、ありがとうございます。 読んで考えるところがありましたので、お答えになるかどうか分かりませんが、少し『グラン・トリノ』についての感想を補足します。

『グラン・トリノ』

若い頃朝鮮戦争で多くの人を残虐に殺したという経験が深い傷になっている老人を、イーストウッド自身が演じている。

『グエムル 漢江の怪物』

グエムル-漢江の怪物- スタンダード・エディション [DVD]出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ発売日: 2007/01/26メディア: DVD購入: 2人 クリック: 42回この商品を含むブログ (240件) を見る古本屋で安く売られてるのを見かけて買った。 DVDは滅多に…

『沈黙を破る』と緊急報告会日程

十三の第七芸術劇場で土井敏邦さんのドキュメンタリー『沈黙を破る』を見た。 たいへん、力のある作品。 http://www.cine.co.jp/chinmoku/ http://www.cine.co.jp/php/detail.php?siglo_info_seq=112 (映画の感想の後に、元イスラエル兵の方による報告会の日…

『ハーヴェイ・ミルク』

九条のシネ・ヌーヴォにドキュメンタリーの『ハーヴェイ・ミルク』を見に行ったが、近くの座席に座ってたマスクをしてない男性客が、上映中ずっと咳き込んでて、むっちゃ不安。 マスクを持って行っといてよかった。 みんなマスクをしてるなんてどうかしてる…

『チェチェンへ アレクサンドラの旅』

いつも見に行くのがすごく遅くて、この映画も上映が(大阪では)金曜までで終わってしまう。 情報にならなくて、どうもすみません。 http://www.chechen.jp/

歪みと影

モジモジさんのブログの以下のエントリーは、すでに多くの方がお読みになられたと思います。パレスチナを、村上春樹のエルサレム賞講演がきっかけで読み始める人に勧める5冊の本 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090221/p1 ここで紹介されているものは、ぼ…

『ロルナの祈り』

先日見た映画だが、大阪ではまだ上映があるようだ。 『ある子供』などが日本でも評判になったダルデンヌ兄弟の新作。 http://lorna.jp/ (以下、一部ネタばれ)

『光州5・18』

近所の映画館で『光州5・18』がかかってたので、見に行った。 http://may18.jp/

『全体性と無限』享受と他者・犠牲・パコ

全体性と無限 (上) (岩波文庫)作者: レヴィナス,熊野純彦出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/11/16メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 50回この商品を含むブログ (81件) を見る 前回、「享受」についてレヴィナスが言ってることへの理解を、次のように要…

『パコと魔法の絵本』

やっと見た。 すごくいい映画で、何度か泣きそうになった*1。 ただ、一箇所だけ引っかかったところがある。 それは劇中劇で、これまでの自分の暴力的な振る舞いを自覚して恥じた「がま王子」が、池の仲間たちを殺した「ザリガニ魔人」を「許せない」といって…

『コロッサル・ユース』

『ヴァンダの部屋』を撮ったペドロ・コスタの新作『コロッサル・ユース』という映画を見てきた(大阪九条の「シネ・ヌーヴォ」で)。http://www.cinematrix.jp/colossalyouth/

『12人の怒れる男』(末尾追記)

ミハルコフの『12人の怒れる男』をみた。 http://www.12-movie.com/ 大阪十三の七芸。 題は「十二」だが、場所は「十三」。 お客さんは満員でした。

『闇の子供たち』

この映画は、思っていたよりもずっとよかった。 http://www.yami-kodomo.jp/ 梁石日の原作を読んだのはずっと以前で、内容を詳しく覚えてないのだが、重要なところで映画では設定を変えてある。そこに、強く心を打たれた。

『パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)』

この映画の監督の広河隆一さんは、1967年(第三次中東戦争があった年だ)にイスラエルのあるキブツ(キブツダリアと呼ばれる)に行き、そこでヘブライ語を学んだりしながら共同生活を体験したという。 http://www.nakba.jp/fromdirector.html

『パラダイス・ナウ』

大阪九条の映画館シネ・ヌーヴォで開催中の「パレスチナ映画祭」のなかから、『パラダイス・ナウ』を観てきた。 映画祭の案内は、こちらで。 映画のホームページは、こちら。 イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区を舞台に、組織から指名されていわゆる「自…

『4ヶ月、3週と2日』

この映画は、ものすごく良かった。http://www.432film.jp/index.html チャウシェスク体制が末期に近づいていた1987年のルーマニアを舞台に、当時違法とされ厳格に取り締まられていた中絶手術を、友人にひそかに受けさせようとする女子大生が体験する苛酷…

『潜水服は蝶の夢を見る』

梅田ガーデンシネマで見る。 かなり話題になっている作品なので内容はあまり説明しなくていいかと思うが、突然の発作により左目以外の全身が麻痺してしまった元有名ファッション誌の編集長の男性が、ある方法によって(もちろん看護者の協力を得て)言葉を伝え…

『サラエボの花』・証明されえぬもの

公式サイト http://www.saraebono-hana.com/

『その名にちなんで』を見て

この映画の公式サイトはこちら(ぼくのPCでは見れません)。 http://movies.foxjapan.com/sononani-chinande/ 導入部の筋書きはこちらなどで。 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=328122

黒澤(明)映画

黒澤明『七人の侍』の名高い一場面。

『トランシルヴァニア』

ラストシーンまで見終わったとき、自分がそれまでスクリーンに何を見ていたのかはじめて分かってくる、あるいは逆にそのことがあやふやに思えてくるような映画がある。http://www.net-broadway.com/nsw/cine/transylvania/

家畜であることの幸福

これは命がけの幻想であるとも言えるが、幻想であることに変わりはない。ソクラテスが自ら死ぬと決めて死ぬとしても、ソクラテスは死刑囚や家畜的人間の一例として殺されて死ぬことに変わりはないからだ。むしろ、アテナイや神々や飼育者を( )に代入できるも…

ドライヤーの『奇跡』

いま小泉義之の『病いの哲学』という本を読んでいるのだが、この本のはじめの方では、「人間は神の家畜である」というソクラテスの考えが批判的に紹介されている。 それでちょっと思い出したのだが、カール・ドライヤーがデンマークに帰ってから作った有名な…