2009-01-01から1年間の記事一覧

「中級国家」と統一・非核化の問題

毎日新聞を読んでる人はご存知だろうが、日曜の経済面にこんな記事が載っていた。 中級国家ニッポンhttp://mainichi.jp/select/biz/ushioda/news/20091018ddm008070045000c.html アメリカの金融機関ゴールドマン・サックスが、朝鮮半島が統一されれば205…

広島・長崎の五輪開催案に思う

先ごろ、広島と長崎の市長が、五輪の開催地候補に共同で名乗りを上げるというニュースが報じられた。 この事も、それを聞いたときには、やはり唐突の感がぬぐえないオバマ大統領のノーベル平和賞受賞の報の直後でもあり、どこか違和感があるとは思ったものの…

歴史のなかの在日朝鮮人問題

先日ある友人と話していて、どういう話の流れだったか忘れたけどこんなやりとりになった。

サルトルの「自己欺瞞」論

『存在と無』(ちくま学芸文庫)のなかの第一部第二章では、「自己欺瞞」という心理現象の分析をとおして、人間の意識のあり方に迫る試みが行われている。 この部分がたいへん面白いと思ったので、ここにメモしておきたい。

サルトルと私と労働

『存在と無』(ちくま学芸文庫)を読んでたら、こんなところがあった。 朝、鳴る目ざまし時計は、私の可能性たる私の仕事に、出かけていく可能性を指し示す。けれども、目ざまし時計の呼びかけを、呼びかけとしてとらえることは、起き上がることである。それ…

『トウ小平 政治的伝記』読了

とう小平 政治的伝記 (岩波現代文庫)作者: ベンジャミンヤン,Benjamin Yang,加藤千洋,加藤優子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/08/18メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る 承前。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20090923/p1

わけのわからない非難

どのぐらいのけが人なり逮捕者が出たのかとか、詳しいことを知らないけど、映像と関連記事を二三読んだ感想を書いておきます。 http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090929/p1

立岩真也『税を直す』

税を直す作者: 立岩真也,村上慎司,橋口昌治出版社/メーカー: 青土社発売日: 2009/08/24メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (15件) を見る 近年、この問題を繰り返し論じている立岩真也他による著作。 理論的な部分を立岩が執筆し…

土井正三さん

土井正三さんが亡くなられましたね。 ご冥福をお祈りします。http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20090119/p2

新政権が出来て

民主党の政権が出来て、色々政策や方針(多くは、「これをやめます」ということだが)が出てきてるが、明らかに良かったと思うのは、インド洋上での給油活動をやめることでアメリカの了解の言質をとったということ。

『トウ小平 政治的伝記』

とう小平 政治的伝記 (岩波現代文庫)作者: ベンジャミンヤン,Benjamin Yang,加藤千洋,加藤優子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2009/08/18メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見る まだ読んでいる途中なのだが、めっぽう面白い本な…

庄野潤三氏の作品から

作家の庄野潤三氏が亡くなった。 http://www.asahi.com/obituaries/update/0922/TKY200909220111.html 好きな作家の一人である。 比較的初期の作品になると思うが、気になっているものを、二つ紹介しておこう。 いずれも、「戦後」と呼ばれる時代の日本の一…

王と長嶋

日曜の夜にNHKでやっていた王と長嶋の特集。

『オルタ』の榊原論文

『オルタ』今号の北欧特集は、すでに紹介した対談のほかにも興味深い文章が並んでいるが、なかでも『スウェーデンの「男女平等」神話を検証する』と題した榊原裕美の論考は、刺激的なものだと思った。

飼いならされた自由

前回の『オルタ』の対談に関する記事への補足。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20090911/p1

『オルタ』の対談を読んで

『オルタ』7・8月号の特集、「北欧神話?―グローバリゼーションと福祉国家」の冒頭に置かれた、市野川容孝と小川有美による対談から抜粋。 http://www.parc-jp.org/alter/2009/alter_2009_07-08.html

『オルタ』7・8月号

雑誌『オルタ』の7・8月号が出ました。 今回の特集は、「北欧神話?―グローバリゼーションと福祉国家」となっています。 下にホームページから転載します。http://www.parc-jp.org/alter/2009/alter_2009_07-08.html

金大中と河野洋平

ETV特集で『キム・デジュン 肉声でたどる激動の生涯』というのを見た。 これは、金大中の政治家としての生涯を、いわゆる金大中事件を起点に、本人への過去のインタビューなど番組の映像をもとに振り返ったもの。 姜尚中と河野洋平が、コメントを寄せていた。

公明党の政治を再考する

今更という話だが。

『闇の左手』

闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))作者: アーシュラ・K・ル・グィン,Ursula K. Le Guin,小尾芙佐出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/09/01メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 388回この商品を含むブログ (103件) を見る

選挙のこと

色々と思うことはあるが、辻元清美と福田衣里子が当選したので、個人的にはこれで良しとしよう。 ああいう自分の言葉で、血の通った意見を述べる人が少しでも公的な政治の場に出るようにならないとどうしようもない*1。 *1:余談だが、二人の選挙区は共にキリ…

嘔吐

半月ほど前のことである。

やせ細った町

長居公園のテント村を撤去した上で行われた大阪大会の記憶も新しい世界陸上だが、今回の舞台はベルリン。 さっき男子マラソンの中継を見てたら、コース説明の実況のなかで、ある地域について、 「ここは戦時中爆撃で古い建物が破壊され、ベルリンの壁崩壊後…

金大中氏の死

金大中氏が亡くなった。 二三日前、全斗煥が病床の氏を見舞いに行った(約10分間だそうだが)という報道を読んだとき、「嫌なニュースだなあ」と思ったと同時に、病状がそんなに重いことをはじめて知った。

『一九八四年』

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/07/18メディア: ペーパーバック購入: 38人 クリック: 329回この商品を含むブログ (350件) を見る どうしても立ち直ることのできない出来事…

Web評論誌『コーラ』に寄稿しました

今日刊行されたWeb評論誌『コーラ』8号に文章を寄稿しました。 シリーズ<倫理の現在形>というところです。お読みください。 以下、案内のメールを転載します。

組織論と事実性

見た人も多いだろうが、この三日間、NHKスペシャルで「日本海軍 400時間の証言」という番組をやっている。 戦時中に海軍の将校だった人たちが戦後だいぶ立ってから行った「反省会」というものの録音をもとに、当時のことを検証するという内容で、一回目はた…

「支持」や「参加」を拒む義務

「長崎平和宣言」の一節から。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090810ddm004040050000c.html 世界のみなさん、今こそ、それぞれの場所で、それぞれの暮らしの中で、プラハ演説への支持を表明する取り組みを始め、「核兵器のない世界」への道を共に歩…

『証言記録 兵士たちの戦争』

さっきの記事で『証言記録 兵士たちの戦争』に触れたので、その感想を簡単に書いておきたい。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20090811/p1

「市民参加」という名の徴用

http://mainichi.jp/select/jiken/saibanin/news/20090803k0000e040064000c.html 地裁は不公平な裁判をする恐れがあると判断した候補者を不選任決定できる。今回は補充裁判員も選ぶため、検察官と被告側も理由を示さずに各6人まで、特定の候補者を選ばない…