2008-01-01から1年間の記事一覧

『中国の民族問題』

先日、『heuristic ways』さんのこちらのエントリーでも、言及されていた(脚注のなかで)本ですが、たいへん興味深く読んだ新刊の本なので、内容について少し書きます。 中国の民族問題―危機の本質 (岩波現代文庫)作者: 加々美光行出版社/メーカー: 岩波書店…

組織と暴力

去年の暮れに出た「現代思想」臨時増刊号「戦後民衆精神史」所収の道場親信「下丸子文化集団とその時代」。現代思想2007年12月臨時増刊号 総特集=戦後民衆精神史出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/12メディア: ムック購入: 1人 クリック: 11回この商品を…

神長さんのインタビューのこと

前にちょっとだけ書いた、『オルタ』に載った神長恒一さんのインタビューに関連したこちらの記事だが、語られているエピソードが、あまりにもよく知っているパターンのものなので、思わずブックマークした。 といっても、「ダメ連」の方とはまったく付き合い…

福岡の事件の報道に思うこと

福岡の小学校一年生が母親に殺されていたという事件の報道だけど、ぼくが見聞した範囲では、母親の置かれていた状況がどれほど追い詰められていたものかということを考えようとしているものが多く、こういう状況の人を孤立させないような社会的な仕組みなり…

『オルタ』・私の95年

『オルタ』の9・10月号は「1995年」特集を組んでいる。 http://www.parc-jp.org/alter/2008/alter_2008_09-10.html

『12人の怒れる男』(末尾追記)

ミハルコフの『12人の怒れる男』をみた。 http://www.12-movie.com/ 大阪十三の七芸。 題は「十二」だが、場所は「十三」。 お客さんは満員でした。

『歴史のなかの中国文化大革命』

新刊ではなく数年前に出版された本だが、示唆されることが多かったので紹介しておく。 歴史のなかの中国文化大革命 (岩波現代文庫)作者: 加々美光行出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/02/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ…

ハシズム大困惑

橋下知事の政策、困ったもんだなあ、という感じが段々強まってきた。 橋下だけではなくて、「橋下現象」みたいなものが。

あまりにもひどい演説

この人は、何か意図があって、わざとこういう物言いをしてるのか。 きっとそうだろう。 そうでなければ、よほどの愚か者だ。 石破茂。

『闇の子供たち』

この映画は、思っていたよりもずっとよかった。 http://www.yami-kodomo.jp/ 梁石日の原作を読んだのはずっと以前で、内容を詳しく覚えてないのだが、重要なところで映画では設定を変えてある。そこに、強く心を打たれた。

二つの言葉

毎日新聞3日付け朝刊一面のコラムより。 余録:政治とは…http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20080903k0000m070137000c.html

野宿者と図書館

この記事が、最近話題になってるんですね。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000909-san-soci ぼくが以前に書いたエントリーも、何人かの方が言及してくださってるようなので、いまこの記事を読んで思うところを少し書いておきます。

地域エゴイズムの連帯

抵抗の同時代史―軍事化とネオリベラリズムに抗して作者: 道場親信出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2008/07/01メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る きのうも紹介した本だが、そのなかの『軍事化・抵抗・ナショナリズム』とい…

『抵抗の同時代史』

さまざまな示唆に富む本だが、ここではひとつの箇所だけに触れる。 抵抗の同時代史―軍事化とネオリベラリズムに抗して作者: 道場親信出版社/メーカー: 人文書院発売日: 2008/07/01メディア: 単行本 クリック: 17回この商品を含むブログ (4件) を見る

アフガニスタンでの事件の報道を見ていて

アフガンで亡くなった伊藤さんという方についての報道をいくつか見聞きしてるが、どこのテレビ局だったか忘れたけど、ひとつ「ひどいなあ」と思ったものがある。

気になったこと

以前、こちらでも紹介されていたNHKスペシャル『「解かれた封印〜米軍カメラマンが見たNAGASAKI〜」』の再放送を見た。 たいへん感動的な、いい番組だと思ったのだが、ひとつ細かい点で気になったことがあった。

いいと思った記事

これはいい記事だなあ。 こういうコラムが、もっと読みたいものだ。 毎日(大阪)の夕刊から。 憂楽帳:「加油」と応援マナーhttp://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20080826ddf041070026000c.html

『彼女の「正しい」名前とは何か』

彼女の「正しい」名前とは何か―第三世界フェミニズムの思想作者: 岡真理出版社/メーカー: 青土社発売日: 2000/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 40回この商品を含むブログ (29件) を見る ぼくは不勉強で、この著者の書いたものを、これまであまり読ん…

閉会式

ぼくは、あのベッカムが「そっくりさん」だと思う。

東・高橋

毎日新聞の夕刊に掲載された「W大澤&東」鼎談の「下」から。http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080821dde018040068000c.html

中国に対する差別的な視線

きのう、「オリンピック報道は、日本選手に関するものばかりだ」と不満を書いたが、テレビの番組欄や週刊誌の見出しを見ると、もっと多いのは中国に対する悪口だということがわかる。 「日本選手のことしか報じない」ということと、「中国について悪口だけを…

オリンピック報道について、いろいろ

今回のオリンピックは、日本選手が活躍する映像や報道ばかりが流れるので、とても窮屈な感じである。

靖国のある国

毎日新聞18日朝刊より。風知草:九段の木陰の世間話=専門編集委員・山田孝男http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20080818ddm003070153000c.html これらの人々は靖国神社に集う遺族・戦友の典型だが、メディアで取り上げられる機会は少ない。…

戦世を生きて-関西ウチナーンチュ・最後の証言-(追記あり)

15日の午後2時7分より、関西テレビで以下のドキュメンタリー番組を放映するそうです。 沖縄出身の人たちの体験ですが、同時に「関西」の現代史の一側面でもあろうと思います。 追記:テレビ局の方から申し出があり、関西テレビの番組ホームページの案内…

試金石

北京オリンピックについて、この開催後に人権問題を含めて中国がどんな変化を示すかが、この国が今後国際社会のなかでやっていけるかどうかを計る試金石だ、という論調をよく目や耳にする。 そうかも知れないが、「今後」を待たなくても分かったことがある。

北京五輪を見ていて

今回のオリンピック開幕式の入場の様子を見ていて、大変印象深かったことがある。 それは、朝鮮(北朝鮮)の選手団が入ってきたときに、大きな拍手が起こったことである。

空虚な言葉

毎日の社説から。 核兵器保有 インドの特別扱いは危険だ http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080811ddm005070039000c.html 日本は毎年、国連総会で核兵器全廃をめざす決議案を提出している。昨年も決議は圧倒的多数で採択され、くしくも米…

理解できない欲望

インド代理出産:女児、無国籍状態に 父、早期帰国を要請http://mainichi.jp/life/edu/child/archive/news/2008/08/20080809ddf041040009000c.html 男性は昨秋、関東の医師仲間の紹介で、インドにいるインド人実業家を通じて現地の病院に「第三者の卵子提供…

インタビュー

女子柔道の谷選手は、優勝はできなかったが、試合後のインタビューはほんとに立派だった。 それに引き換え、試合直後にも関わらず、自分が聞き出したい言葉が出てくるまで食い下がって質問をやめないマスコミ(テレビ)の質問者は、毎度のことながら最低だと思…

技術とジェンダー?

ストリートビューについて色々考えてるうちに、男と女で受けとり方に大分違いがあるのかなあ、という気がしてきた。 というか、自分の感覚は(いい意味か悪い意味か、色々だが)どうもジェンダー的みたいな気がする。「ジェンダー」という語がよく分からないの…