試金石

北京オリンピックについて、この開催後に人権問題を含めて中国がどんな変化を示すかが、この国が今後国際社会のなかでやっていけるかどうかを計る試金石だ、という論調をよく目や耳にする。
そうかも知れないが、「今後」を待たなくても分かったことがある。


それは、日本のマスコミや学者・知識人の大半の、中国に対する見方、言論が今なお、あるいは今いっそう人種差別的であり、これでは今後国際社会のなかでも、アジアのなかでも、日本がとてもやっていけないだろうということが明白になった、ということだ。
その一事において、北京オリンピックは、すぐれた試金石の役割を既に果たしたのだと思う。