妹と反近代

先日の子規のことを書いたエントリーに、面白いTBをいただいた。
http://d.hatena.ne.jp/Panza/20070625


ひそかにこんなふうに呼ばれてたとは気づきませんでした(笑)。
笙野頼子については、ずっと気になっているが、初期のごく限られたものしか読んでないので、何もいえない。
ただこのところ、「しょうの」は「しょうの」でも庄野潤三の小説が読みたいと思ってたところである。関係ないけど。


兄の妹に対する感情というのは、ぼくは一人っ子であるということもあり、よく分からないところだが、子規について書いているとき、ぼくも宮澤賢治のことを思い浮かべて「好対照だなあ」と思うと同時に、啄木と妹のことも思い出した。
賢治の研究家としても(兄健一と同様に)著名な谷川雁は、啄木の次の歌がもっとも好きだったそうである。

船に酔ひてやさしくなれる
いもうとの眼見ゆ
津軽の海を思へば


いかにも谷川雁が好みそうな歌だ。


それにしても、上記のブログに紹介されてるこの本は、すごそう。