イタチとタヌキ、ドゥルーズと枝雀

今日、自転車で家の近くを走っていたら、イタチが目の前の道を横切った。草むらのなかに消えて行くのを少し追いかけてみたが、あれは間違いなくイタチだった。町中にもけっこういるんだよなあ。
もっとも、ぼくの家は(大阪の近郊都市だが)、以前、庭にタヌキが出たことがある。体は小さいが、野生動物特有というか、「けもの」という雰囲気があり圧倒されるものを感じたものである。


話は変わるが、河出から文庫化された『アンチ・オイディプス』をやっと一通り読み終わった。「読みたいけど長すぎて」という人には、最後の「補遺」の第三節だけでも読むことをすすめたい。非常に力強い。
ドゥルーズという人については、昔から桂枝雀のような人というイメージをもっている。古典的なものの学習や訓練をしっかりと積み上げた上で、それをオーソドックスだが独自な手法で転倒させてしまう凄さ。
哲学も芸能も、ぼくはまったく門外漢なので、勝手な思い入れに過ぎないのだけど。
この二人が、それぞれ自殺する以前から、常々そう思っていた。