Hush,Hush,Sweet Charlotte

最近聴いている音楽の話の続き。
パティ・ペイジの歌う、「ふるえて眠れ」(Hush,Hush,Sweet Charlotte)。

Star Box: Patti Page

Star Box: Patti Page


この曲は、昔「あどりぶランド」という大阪のMBSのアナウンサーが総出演するテレビバラエティーのエンディングテーマになっていたので、なじみのある人が多いだろう。
その頃聞いて、いい曲だなあ、と思ってたが曲名も歌手の名前も忘れてしまっていて、探しあてるのに苦労した。
特別な名曲というほどではないのかもしれないが、独特な哀愁を帯びた曲である。


CDのクレジットを読むと、この曲はロバート・アルドリッチが65年に撮った同名の映画の主題歌で、映画の内容は、殺人事件にからんで精神に異常をきたすシャーロットという女性と、彼女の世話をするその従妹の物語らしい。シャーロットを演じているのがベティ・デイビス、そして従妹役がなんとオリビアデ・ハビランド。この映画は見てみたいなあ。


それで、そういう内容の映画の主題歌ということで、歌詞をよく見てみると、ポピュラーソングとしては、ちょっと流行りにくい内容だ。
そう思いながら聞くと、この曲の哀愁や甘美さには、アメリカの小説や映画に特有な屈折した人工性のようなものが感じられる。度の強い人口甘味料みたいなものだが、だからといってそれが「真実」でないというわけではない。むしろそこには、20世紀のアメリカの消費社会のなかでだけ見出された、人間の心のある真実が表現されているのではないかと思う。

Hush,hush,sweet Charlotte
Charlotte,don’t you cry
Hush,hush,sweet Charlotte
He’ll,love you till he dies


Oh,hold him darling
Please hold him tight
And brush the tear from your eyes
You weep because you had a dream last night
You dreamed that he said goodbye


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