毎日王冠&京都大賞典

毎日王冠は軸にしたいと思う馬が二頭居る。
スイープトウショウコスモバルクだ。
前者は、じつは現役馬のなかでぼくがもっとも好きな馬である。昨秋の秋華賞一着の印象がぼくには鮮烈なのだが、今年に入ってからの安田記念二着、宝塚記念一着は、牡馬相手、しかも距離、コースを問わぬ戦績だけに、驚異的という感さえある。
ゲートに入りたがらない、出遅れる、などの気難しさはあるが、大レースで見せる安定した末足はまさしく第一級のものといえよう。おしもおされもせぬ超一流の牝馬である。
だがなんといっても、この馬の最大のセールスポイントは、「眼が可愛い」ということだ。二才時に一度だけテレビで顔のアップを見たことがあるが、まるで鹿みたいな眼だった。今でもそうだろうか?


しかし、考えた末、今回はこの馬を中心視しないことにした。
大きな理由は、気性的に鉄砲が利きそうにない(休み明けは走らない)と思えることと、馬場の渋化が予想されるからだ。それに、この馬の目標は、この後のG1戦線だろう。馬自身も、「G1しか頑張らない」という不思議な雰囲気がある。そういうとこがいいんだけど。


そこで、馬券の中心は安勝が乗るコスモバルクだ。
2才時の阪神でのラジオ短波は、強烈な印象を残す勝ちっぷりだった。アグネスタキオン以外、このレースであんな勝ち方をした馬を見たことがない。いまだにこの馬に期待し続けるのは、結局すべてあのレースの印象のためである。
今回、この馬を中心に選ぶ理由は、名手安藤の騎乗で馬がどう変わるかという興味もあるが、それ以上に馬場が渋りそうなことである。
これまで、この馬が潰れてきたのは、折り合いがつかず暴走気味になったためだった。馬場が渋れば、馬自身が走りにくいのでスピードがつかず、結果的に折り合いがつくのではないかと、ふと思ったのだ。
でも、そんな理屈はどうでもいいから、とにかく結果を出してもらいたい。


結論。毎日王冠は、本当なら⑨の単勝で勝負だ。
それが嫌なら、これを頭にした馬単三連単。買い目はお好みで。


次に京都大賞典
毎日王冠とは対照的に頭数が少なくなった。
これは、本命のリンカーンが強いと、みんな思ったからだろう。
率直に言って、リンカーンはともかく、武豊をここで信頼しないという選択は、ぼくにはできない。ほぼ不可避的に、軸は6番のリンカーンである。


相手だが、2番のビッグゴールドでいきたい。この馬は、ずいぶん長い間追いかけてきた馬で、7才になった今年、ようやくブレークしたが、ぼくはまだ一度もこの馬で馬券をとっていないのだ。縁も力もなかったからだが、ちょっとすまないような気がしている。
そろそろ引退だろう、さすがに。
餞別代りに、馬券は2−6の馬連一点で勝負。
餞別とは言っても、そんなに当たる可能性が低い馬券ではない。