金光翔さんのこと

こちらの記事で知ったが、金光翔さんに対する、勤め先の岩波書店と、同労組によるいじめ・圧力が、ひどい状況になっているらしい。
http://watashinim.exblog.jp/
http://shutoken2007.blog88.fc2.com/


これは絶対にあってはならないことである。
一般論としても、もちろんそうだ。
会社側・組合側に「正当な理由」があるとは到底思えないが、かりにどんな理由があっても、一労働者に対する会社ぐるみの圧力とか、組合ぐるみのイジメが許されるはずはない。
まして、出版社のことではないか。
岩波側は、自社の出版物の著者の悪口をかくなとか、いろいろ理屈をつけてるようだけど、編集者とか出版に携わる人間が、自分の会社や組織に関わることを批判できなくなったら、どうなるんだよ。


さらに、金光翔さんが「インパクション」に載った『<佐藤優現象>批判』の筆者であるだけに、なおさら事は重大である。
http://gskim.blog102.fc2.com/blog-entry-1.html


こういう会社や組織の体質がはびこっていることと、「佐藤優現象」のようなものが起きることとは、きっと重なってるんだろうなあ。
ぼく自身は、「佐藤優現象」だろうがなんだろうが、自分が支持したいものは支持するだろう。
問題は、こういう陰湿なことをやって恥じない(佐藤優も、相当なことをやってるらしい)体質だ。


こちらで呼びかけられているボイコットにも参加したいところだが、岩波の本をまったく買わないというのは、当面できそうにないので、こういう動きがあるということを、お知らせすることと、岩波の本を買うときには、こういう会社の製品であるという気持ち悪さを忘れないで買うようにしたい、と思うばかりである。


口ではリベラル的なことを言いながら、保身のために「例外」を作って目障りなものを排除していく構造は、絶対に批判し続けなくてはいけないものだと思う。
いま言えることは、このぐらいかなあ。