『ヨコハマメリー』など

映画関連で、いくつか紹介します。


ひとつは、『PUBLICITY』で紹介されていたもので、中村高寛監督のドキュメンタリー映画ヨコハマメリー」という作品に関する松沢呉一さんの文章です。


http://www.pot.co.jp/matsukuro/archives/2006/03/12/11222


この映画は、横浜の伝説的な街娼であった、「メリー」さんと呼ばれていた方を中心に語られているらしいのですが、試写を見た松沢さんの感想が素晴らしいです*1
松沢さんご自身が「風俗ライター」を続けることを断念せざるをえなくなった事情については、「早大ビラまき逮捕事件」に関するこのエントリーのなかで紹介した『成城トランスカレッジ!』さんによるシンポジウム報告を参照してください(松沢さんの講演部分)。
また、『PUBLICITY』の記事では、竹山さんは、「街娼=パンパン」と呼ばれた人たちを本当に知るためのキーワードは、「誰に強いられることのない、自分で選択することの喜び」だろう、と書いておられます。
メリーさんは、その喜びを守るために最後までたたかい続けた人だった、ということです。


もうひとつは、これはもう有名なサイトでしょうが、『「ホテル・ルワンダ」日本公開を応援する会』のサイト。
とくに、ルワンダの歴史の解説の部分はすごいと思いますが、それ以外に「ブログ」というところで、監督のテリー・ジョージについて書かれていて、その内容がたいへん興味深かった。
この人は、北アイルランドの出身で、たいへんな人生を歩んできた人なんですね。

http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/

http://blog.livedoor.jp/hotel_rwanda/


主演のドン・チードルの演技は、ぼくはすごくいいと思いました。


それから、もうひとつ。
ロシアの有名な映画監督、アレクサンドル・ソクーロフが、昭和天皇を主人公にした映画を撮ったらしい。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=13814&media_id=3


終戦直前の天皇の苦悩を描いた作品で、昭和天皇役はイッセー尾形
ロシアではすごく評価が高いらしいけど、日本では、どんなふうに公開されるんでしょうか?

*1:余談ですが、ここでも「住所がない」ことを口実に生活保護を断られた、という話が出てくる。