アカデミー賞のことなど

ちょっと前に『成城トランスカレッジ!』さんで知った、ライブドア事件についての有名な人の感想を集めたこのブログ
名前を知ってる人のものだけざっと読んだけど、森達也のコメントが、やっぱり核心をついていると思う。
とくに、堀江評の部分。


ところで、ほんもののアカデミー賞
ブロークバック・マウンテン』が作品賞をとれなかったのは、いろいろ言われてるけど、どうなんだろう。作品賞をとった『クラッシュ』については、kwktさんが感想を書いておられた
どちらも見てみたい。


それ以外では、『カポーティ』という映画も見たい。トルーマン・カポーティが好きなので。
でも、このヤフーのサイトの紹介記事を見ると、主演男優賞をとったフィリップ・シーモア・ホフマンという人は、「小太りで変態という役どころを演じると天下一品といわれている」とあるけど、変わったほめられ方だ。
ところでカポーティが主人公ということは、この映画も同性愛が描かれてるのかな?


それから『ミュンヘン』だけど、一部門もとれなかったみたいだ。この作品も見てなくて、いろいろ感想は読んでるんだけど、「ハリウッドで作れるぎりぎりの線だろう」ということらしい。これも題材がひっかかったのかなあ(ヤフーの作品紹介には、そう書いてある)。


さて、せっかくなので、映画に関するものでぼくが好きな言葉を二つ紹介しよう。
ひとつは、淀川長治が言ってたことで、「どんな映画でも、かならず褒めるところが一箇所はある」というもの。淀川さんは、東京都下で上映される映画は、B級のポルノ映画まで、とにかく全部見ていたらしい。その末の結論がこれだから、やっぱり凄い人であり、凄い言葉だと思う。


もうひとつは、やはり映画好きで有名だった田中小実昌がどこかに書いていた言葉で、毎日試写会などに通う日常について述べた、「見たい映画はないが、見る映画はある」というもの。
これも、いかにもコミさんらしい言い方で、忘れがたい言葉だ。こう言いながら晩年まで、たくさんの映画を見続けたのである。