今日、心に残った言葉

このところ身辺が落ち着かず、なかなかブログに集中する時間がとれない。


ぼくが住んでいる地域に『BIRD'SEYE』というフリーペーパーがあり、駅のホームなどに置かれている。
その映画欄に『NOBのオソ・オシプシオ!』*1という連載コラムがあって、韓国に語学留学していたというNOBという映画通の人が文章を書いている。映画だけでなく、時事的な意見も書いてあって、たいへん読み応えのある内容であり、これを読むのをいつも楽しみにしている。
今号では、『ヨコハマメリー』、『麦の穂をゆらす風』、それに『善き人のためのソナタ』の三作品がとりあげられていた。
前二作については、このブログでも何度もとりあげてきたが、『善き人の・・』は、ちょうどその上映期間ぐらいから身辺が急に忙しくなり、見られなかった。友人の何人かから、優れた作品だったことを聞いている。NOBさんによるその評のなかに、とても心に残る言葉があったので、書き留めておく。

人間は自分を不幸に追い込んだとしても納得できる時があります。それは、人生で何が一番大切かを知った時です。それが生まれてきた意味であり、生きていく力なのですから。


ここを読んだときに、ああ本当にそうだなあと思った。
これはもちろん、「犠牲」というようなこととは関係ないはずだ。どこまでも、(自分の生を)「生きていく力」を得るためにすること、という意味なのだから。

*1:オソ・オシプシオは「いらっしゃい」の意の朝鮮語の日本語表記