淀の川面に捲土重来を期するの巻

ベンヤミンの「恐るべき」論考、『暴力批判論』の結末部分、「神話的暴力」と「神的暴力」の差異について論じられた箇所に言及して、ジャック・デリダは次のように述べる。

この主張は、神的な暴力の本質から、すなわちその権力と正義の本質からでてくる。神的な暴力は最も正義にかなっており、最も効果的であり、最も歴史的であり、最も革命的であり、最もはっきりと決断可能であり、最もはっきりと決断を下すものである。けれども神的な暴力そのものは、人間がどのような仕方でそれを規定しようとしても、またわれわれの側で決断することのできるどのような認識や「確信」をもって捉えようとしても、それに応えることのないものである。神的な暴力それ自体を「それとして」認識することは決してできず、ただそれのもろもろの効果の面でそれを認識しうるのみである。神的な暴力のもろもろの効果は「比類のない」ものだ。それらはおよそ概念的一般性になじむものではないし、規定的判断の下に服せしめられるものでもない。「確信」や規定的認識が存在するのは、神話的な暴力の領域においてのみである。神話的な暴力の領域とはつまり、法/権利の領域であり、法/権利の領域とはつまり、歴史的なものとしての決断不可能なものの領域である。

                              『法の力』堅田研一訳


まあ、それはそれとして・・・。


馬券をはずして競馬場の外に出たら、中居正広が出ているJRAのポスターに、


『ビッグな競走曲、響かせます』


ってコピーが書いてあった。
これって、「ビッグゴールド買いなさい」って、ことじゃないの?「曲」っていうのも、「マンボ」かも知れんし。
NHKマイルは、絶対ポスターチェックするぞ。

法の力 (叢書・ウニベルシタス)

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