法案に反対する理由と石破発言

僕が特定秘密保護法案に反対する理由は、概ね以下のようなものだ。


まず何より第一に、国権を人権より上に置くような法律、またそれ自体民主主義の破壊を目的とするような法律は、認められない。
第二に、この法律は日本国憲法に反する疑いが強い。
第三に、自民党はこの重大な法律を作ることを選挙公約にしていなかったのだから、これは有権者を欺く行為である。
第四に、手続きが拙速且つ強引である。これは、この法律が上記のように民主主義を破壊する性格を持つことの反映だろう。
第五に、世論調査を見ても、大多数の人々がこの法律に反対、もしくは疑念を持っていることは明らかである。


さて、以上のことを踏まえて、石破幹事長のデモをテロリズムになぞらえた発言について、簡単に意見を書いておこう。
こんな怖ろしい法律が、こんなに酷い手続きで作られようとしてるのだから、人々が抗議行動をするのは、民主主義を守るという観点からも、当然だ。
このことの重大さ、破壊性の大きさと比べたら、「音が大きい」だの、石破氏のような政治家や治安担当者の主観に鑑みて「畏怖(ママ)を感じる」だのということは、全く問題にならない。
それが分からないはずはないであろう。
そういう民主主義の論理や、民衆の力というものを怖れるからこそ、彼らはこんな法律を作ろうとしてるのだろう。
この法案は、民主主義と民衆とに対する破壊的暴力であり、挑戦なのである。