「韓基大さんを守る会」結成と、署名協力のお願い

原発反対や瓦礫焼却に反対する運動を熱心に行っていて不当逮捕、起訴されて拘留中であり、また先頃、昨年9月に大阪で行われた元「慰安婦」被害者・金福童さんの証言を聞く集会の妨害に来た在特会メンバーからの「被害届」を口実にして、三度目の起訴をされようとしている韓基大さんについて、彼を守る会が結成されたとのことである。

http://savehan.tumblr.com/post/44140383743

http://mojimojiinjail.tumblr.com/post/44175946112


このうち、三つ目の件に関しては、韓さんを含む訴追の危機にある四人の人たちを救おうという署名が呼びかけられているので、最後にその呼びかけの文章を救援ブログから転載する。
http://blog.goo.ne.jp/yoninwomamore/e/27d1d97d13a0ddf2879407d0443ffdbc
特に韓さんについて、僕から言っておきたいのは次のことだ。


僕は韓さんのことは、デモや毎週行われている関電包囲行動などの活動の場で、彼の姿を見たり、時折短い会話をする以上のことは、ほとんど知らない。
ただ、福島の原発事故以後、韓さんと共に運動に参加するようになって、僕が彼から強く感じ、学んだと思うことは、人の命というものに対する深い思いと、それを蔑ろにし、踏みにじろうとするものへの激しい憤り、そして、その憤りや怒りを表明することの大切さである。
なぜ、それを表明することが大切かと言えば、それは、目の前の他人や社会を、その人自身が決して諦めていないということを意味するからだ。韓さんの行動と言葉の核心にあるのは、命というものへの深い思いと共に、人間に対する彼の信頼と愛情とに他ならないと思う。
それが、僕が韓さんから学ばせてもらい、またこれからも学び続けようとすることである。


(以下『4人を守る会』ブログより転載)

みなさん
緊急のネット署名を始めます。
以下をお読みいただき、ぜひ署名をお願いします。

署名は、コチラから。

上記方法でうまくいかない場合は、
下記宛先に直接メールをお送りください。
署名受付専用アドレス
yonin_syomei@yahoo.co.jp
記入項目は
■お名前
■肩書き(任意)
※住所は不要です。
※English version here!

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◆「慰安婦」被害を告発する市民運動への弾圧に抗議する緊急署名 ◆

 1991年に金学順さんが韓国内で初めて日本軍「慰安婦」制度(日本軍性奴隷制)の被害を訴えて以来、22年が経過しました。その間、「さらなる真相究明」、「被害者への法的補償」、「真摯に過去と向き合う歴史教育の実践」を日本政府に求める声が世界中から寄せられました。

 そうした批判の声を、日本政府は黙殺し続けてきました。有力な保守政治家たちは、この歴史的な国家犯罪を否認する発言を繰り返しました。さらに、昨年12月の総選挙後には、自民党安倍晋三内閣が誕生しました。安倍氏は、かねてより日本軍性奴隷制の被害を否認する発言を繰り返してきた政治家であり、新政権発足にあたっても「河野談話」(日本軍性奴隷制に関して日本政府の公式見解を示すとされている談話)の見直しを示唆しています。

 こうした状況の中で、「慰安婦」被害と真摯に向き合おうとする市民に対して、国家権力による弾圧が強化されています。その事件は2012年9月23日に起きました。この日、大阪市内で開催された元「慰安婦」被害者・金福童さんの証言を聞く集会に際して、暴力的な極右排外主義者の団体(在特会)のメンバーが集会を妨害するために会場のある建物に侵入したところ、集会参加者に制止されました。その後、この排外主義者のメンバーが、怪我をしたとして被害届を出したというものです。

 大阪府警公安三課は、この被害届を利用して「傷害事件」を創作しました。市民4人を被疑者とし、2013年2月13日・14日の両日にわたり、その証拠品押収の名目で合計7カ所の家宅捜索を行いました。現在、この4人の市民は訴追される危険にさらされています。

 一連の大阪府警公安三課の捜査はきわめて不当なものです。第一に、9月23日当日、大阪府警の警察官たちは集会の会場近くに待機しており、排外主義者による妨害とそれに伴うトラブルを未然に防ぐことが可能でしたし、またその責任がありました。しかし、警察官たちは適切に職権を行使することなく、排外主義者たちの暴力を座視しました。第二に、関係者の証言によれば、被疑者とされた4人は、「傷害罪」に該当するような行為はいっさいしていません。第三に、集会主催者にまで事情聴取に応じるよう強要していますが、これは集会そのものへの警察の介入であり、許されることではありません。

 以上の点を総合的に判断するならば、今回の大阪府警の捜査は、国家権力が差別主義者たちと結託し、警察組織を使って市民運動を弾圧し、国際的な非難を浴びている歴史的犯罪事実を隠蔽しようとしていることを意味します。これはきわめて深刻な事態です。

 加えて、今回の事件には日本社会が克服できていない深刻な民族差別の側面があります。今回の被疑者の中の1人は在日朝鮮人であり、既に他の2つの事件で起訴されています。いずれも市民運動にかかわって警察が強引に立件した事件であり、きわめて不当なものです。あまりにも不当な弾圧を行っている警察が、人々の差別感情を煽ることによってその不当さを取り繕おうとしている、という意図は明白です。

 私たち市民有志は、このような国家権力の濫用を認めることはできません。大阪府警公安三課の一連の行為を厳しく糾弾するとともに、大阪地方検察庁に対し、本件についてすみやかに不起訴を決定することを要求します。

よびかけ:「慰安婦」被害の忘却を許さない市民有志
      (連絡先:yoninwomamore@gmail.com )

賛同者:
あおやぎしげる真宗大谷派速成寺)
吾郷健二(西南学院大学名誉教授)
芦原省一 (翻訳者)
安藤眞一(牧師)
池田浩士京都大学名誉教授)
石川康宏(神戸女学院大学教授)
石原俊(明治学院大学教員)
石丸次郎(ジャーナリスト)
稲邑恭子(「We」編集長)
岩村義雄(神戸国際キリスト教会牧師)
鵜飼哲一橋大学教員)
太田昌国(編集者、民族問題研究)
岡 真理(京都大学教員)
小田原紀雄日本キリスト教団牧師)
梶谷懐(神戸大学大学院経済学研究科)
綛谷智雄(近畿医療福祉大学教員
河津聖恵(詩人)
木戸衛一(大阪大学教員)
木下達雄(日本軍「慰安婦」被害女性と共に歩む大阪・神戸・阪神連絡会)
清末愛砂(室蘭工業大学教員)
高賛侑(コウ・チャニュウ/ノンフィクション作家)
こかくそうはち(牧師)
酒井隆史大阪府立大学人間社会学部准教授)
下地真樹阪南大学准教授)
高木博史(長野大学助教
高橋秀典(日朝ネット代表)
田中利幸(広島平和研究所教授)
田中ひろみ(原発いらナイトin宝塚実行委員会)
田場祥子(VAWW RAC運営委員)
田場洋和(練馬・文化の会共同代表)
趙 博(歌劇派芸人)
寺尾光身(元理系教員)
戸田ひさよし(大阪府門真市会議員)
中川敬ソウル・フラワー・ユニオン
中西裕樹(同志社大学教員)
中村泰子(「We」編集部)
成澤孝人(信州大学教授)
成澤宗男(週刊金曜日編集部企画委員)
西中誠一郎(フリーランスジャーナリスト)
野口千恵子(日本軍「慰安婦」問題解決のために行動する会・北九州)
野田峯雄(ジャーナリスト)
野間易通(フリーランス編集者)
橋本久雄(小平市議会議員)
長谷川存古(関西大学名誉教授)
長谷川裕子(福井大学教育地域科学部)
浜 邦彦(早稲田大学准教授)
原口剛(神戸大学
春山文枝(かぜのね協同経営者)
ビー・カミムーラ(ナブルス通信編集部)
藤井幸之助(コリアン・マイノリティ研究会)
藤永壯(大阪産業大学教員)
細川弘明(京都精華大学教員)
松名隆(室蘭工業大学教員)
三宅孝之(元島根大学教授)
向原祥隆(図書出版南方新社代表)
山本精一(四国学院大 教員)
リック・タナカ(ジャーナリスト、翻訳家)

<五十音順>2月28日、現在

[注]いただいた署名はブログその他で公開いたしません。
  検察庁に提出する際、人数だけを提示します。