結構な話

金融危機が深刻化して、アメリカでは公的資金を投入したり、銀行を一時国有化するという話があるそうだけど、いいことだと思う。


そうやって、市場経済だけに任せててもダメで、社会主義的な手法も導入しないとうまく行かないのだということを、国民全体、社会全体に行き渡らせればよい。


アメリカの庶民が「公的資金」投入に怒ってるのは、自分たち一般庶民や中小企業は破綻し困窮しても公的に救済される仕組みがまったくないのに、金持ちや大銀行、ディーラーみたいな人だけが救われるのは「不公平だ」と思ってるからだろう。
これは、一般の人たちが救済されないことの方がおかしいのである。
「救済されない」(無権利状態)という低い(不当な)状態を自明のことのように考えて、そこに合わせることで「公平さ」の感覚を満たそうというのは、気持ちは分かるが、間違いである。基盤を変えることが大事なのだ。


世界が不況になったら、やっぱり世界中で困る人がたくさん出る。
公的資金の投入でそれが防げるなら、それを行うしかない。
肝心なのは、それをきっかけにして、今までの誤ったやり方を見直し、社会のあり方を根本的に修正していくことである。
ただもちろん、Gなんとかの政治家や財界人だけに任せてても、その方向に進むことは期待できない。