日本人大リーガー

活躍してる人、してない人さまざまだが、渡米して3年ぐらいやって結果が出なかったら、原則日本に帰ってプレイするというシステムを作ったらどうかと思う。
松井秀喜なんて、これからどんなに頑張っても、タイトルはもちろんクリーンナップに定着も難しいだろう。早めに日本に帰ってきてやってれば、どれだけの選手になってたかと思う。


いくら、大リーグの方がレベルが高いといっても、ファンの価値観はひとつではなく、目の前ですごい選手のすごいプレーを見たいと思う気持ちもある。プロ野球は、ファンに支えられて成り立ってるコミュニティという部分があると思うけど、ファンからすると「この選手のプレーを大リーグで見たい」ということだけが、夢や願望ではない。


選手は、自分の夢やスポーツ選手としての思い(レベルの高いところでやりたい)、キャリア、経済的なことなど、個人として大リーグでやりたいという自由意思はあるだろう。それは、そういう人がいても、もちろんよい。
だが、それ以外に個人としての欲望や目標の方向が定められない今の世の中というのは、個々人にとっても、やはり窮屈であり気の毒だという気がする。


個人としての生き方は尊重することにし、しかし自分が育った日本の野球のコミュニティーを大事にするという生き方もあるということを、もっと仕組みや報道の側が示すようにした方が良い。
日本に縛り付けるということではなく、日本で育った選手を、その土台(日本の野球のコミュニティ)ごと大事にするようにしていくということ。
「個人の夢の追求」というふうにおだて上げて、結果が出なかったらどこか「自己責任」のように切り捨ててしまうような風潮はよくないと思う。こういう社会は、実は「個人に冷たい」のだ。