彩都問題

都市再生機構:彩都開発撤退 武田ショック、引き金にhttp://mainichi.jp/kansai/news/20080403ddn008020027000c.html

関西財界では現在、「夢物語のような、無理のある計画だった」(関係者)と熱が冷めたように話す。関西経済連合会内では、大阪府太田房江・前知事が熱心に進めた事業との見方で、「中途半端に開発を始めてしまった」との声が聞かれた。

橋下知事は失敗した大規模事業の決定過程や原因の検証を指示。「りんくうタウン」(赤字見込み額は03年時点で1745億円)▽「箕面森町」(同01年時点で750億円)▽「泉佐野コスモポリス」(638億円の負債を抱えて98年に経営破綻(はたん))が対象で、彩都がこうした事業の二の舞いにならないとの根拠を示せなければ、全体計画の見直しを迫られる可能性は高い。


知名度や注目度の高い知事や市長になったので忘れがちだけど、大阪府大阪市も、これまでがほんとにひどかったんだよなあ。
今の人の方針を擁護するつもりはないけど、誰がなっても、これまでの行政の体質やずさんさの後始末をやらされるしかない、という側面はたしかにある。


大阪市の裏金問題にしても、平松市長になるまで明るみに出ることさえなかったということの責任は、関前市長をはじめこれまでの体制にこそある。今までなぜそれで済んでたのか、ということがもっと問われるべきだ。
むしろ、平松さんはよくやってると思うよ。


とくに大規模開発などの度重なる失敗によって財政への負担が増したことが、(府にしても市にしても)現在の苦境の大きな原因で、ここをちゃんと見直さないで、公共施設や人件費の削減ばかりを言うのは、ちょっとおかしいというか、根本的な部分が変わらない結果になると思う。
橋下知事が、行政のこういう体質をほんとうに変えていけるかどうかが、もっとも注目するべき点かもしれない。