花街と基地

ちょっと、自己レスみたいな記事。たいしたことじゃないです。
さっき、こちらの記事のブックマークコメントに、こう書いた。

二十年ぐらい前、高知に行って「花街」があった場所を探そうとしたけど、どの地図にも載ってなかった。地元ではタブーになってるんだろうなあ、と思った。


これは不正確な書き方で、過去にあった場所が今の地図に載ってないのは、まあ当たり前だろう。正確には、高知市内の書店で、地図とか観光案内を探してみたところ、見当たらなかったというふうなことである。
二十年以上前、ちょうどこの「鬼龍院花子の生涯」をはじめとする宮尾登美子の一連の小説が映画化されてブームになっていたころで、ぼくは四国の別の県の町に住んでいたのだが、この一連の作品にえらい惚れこんでた親友がいて、その人に付き合って高知まで行って、その舞台になってた場所を探そうとしたけど、上に書いたような方法では見つけられなかった。
もちろん、地元の人に聞くとか、本格的に探そうとすれば方法はあったんだろうけど、観光客みたいにして突然訪れて探そうとしても、手がかりが得られなかった、ということである。
ぼくやその友人は、意図的に「隠されている」という印象を持ったけど、実際どうだったかは分からない。
この土地には縁があって、最近も何度か訪れたが、そのことを調べようとしたり話題にしたことはない。


話は変わるが、ソウルの真ん中にある巨大な米軍基地は、防衛上の理由から韓国の地図には載っておらず、そこは空白になっている。
誰の目にもはっきりとあるが、それは地図上では存在しないのである。