逆転の発想

いやー、ピンクカメオにはビックリした。
どうも牝馬が来そうな気がしたのだが、イクスキューズではなく、まさかこちらの方とは。
内田博幸の腕を誉めるのが妥当なのかな、やっぱり。


騎手の話というと、以前年配の競馬ファンの女性と話していて、驚いたことがある。
騎手では誰がいいと思うか、誰が好きかというような話で、ちょうどメイショウサムソンが二冠をとった頃だったので、石橋騎手には頑張って欲しいよね、というようなことを言っているとき、その人が「でも、私が馬だったら、絶対ユタカ君がいいわ」と言ったのだ。
これにビックリした。
競馬ファンの人はほとんどそうではないかと思うが、自分が騎手だったらどの馬に乗りたいかとか、どういうふうな騎乗をするか、という発想はしても、自分が「乗られる側」、つまり馬の身になって考えることは、なかなかないものだ。
それで、ぼくも自分が馬の身になって想像してみたところ、たしかに武豊に乗って欲しい気がする。というか、彼以外、乗って欲しいと思うジョッキーが考えつかないのだ。
理由はうまく言えないが、彼の騎乗ぶりや、マスコミをとおしてみる人柄を考えたときに、そういう結論になった。
そのときに、武豊が、いろいろ恵まれた面もあるにせよ、あれだけの成績を残していることは当たり前だなあと、あらためて思ったものだ。
きっと、馬たちの多くも、同じように感じてるのではないか。


それにしても、自分が「乗られる側」になって想像してみるときの、あの居心地の悪さみたいなものはなんだろう。
すくなくとも、ぼくのような男と、この女性のような人とでは、同じ競馬を見ていても、まったく違った見方をしているのだろうと思う。


明日は、もうちょっと真面目な記事を書きます。