新生タウンミーティング?

聞いて唖然としたニュース。
http://www.asahi.com/politics/update/0416/TKY200704160304.html


タウンミーティングの新しいやり方を開発したことで、費用は従来の10分の1に抑えられたそうである。
でも、もともと「タウンミーティングのやり方が悪い」という話だったっけ?
教育基本法改正(改悪)に向かっての動きのなかで問題になっていたのは、例えばこういうことだったはずである。
http://takeyama.jugem.cc/?eid=710#sequel


政府・与党や役所のやりたいことを強引に進めるための「やらせ質問」、「世論の捏造」。
そうした「タウンミーティングを悪用すること」が実際に行われた具体的なこととして暴かれ、批判されていたわけで、それを可能にした形式の不備は二次的な問題だろう。


今回の「新形式」では、インターネットで参加者を募集するそうなので、「やらせ」が行われる余地は減る、というのがきっと「渡辺さん」や「世耕さん」の言い分なんだろう。


だが、捏造によって国や社会の根幹に関わるような、そしてこれから生きていく人たちの人生そのものを決めかねないような法の改変が強行されたという、その事実の重さ、醜悪さは、触れないで、忘れてすませるつもりなのか。
現実に行われたこと、問題となった出来事の具体性とは、まったく違う次元で形式だけが改良(改革)され、過去を置き去りにして社会の動きが前に進んでいく。
こういうことが平気でできる人たちに、人間らしい「政治」や「教育」なんか期待できないわなあ、やっぱり。