雪と氷の話

日曜日の午前中、大阪の近郊でも初雪が降った。
しかし、今年の冬はおおむね暖かく、近年はきまって暖冬か、異様なほど冷えるかのどちらかなので、「初雪」という歳時記的な言葉がまるでしっくりこない。
そういえば、ニューヨークではこの真冬に22℃という気温を記録したそうだ。


完全に地球の環境は壊れてる。専門家の話では、いますぐ環境破壊をやめても、「地球温暖化」の進行をとめることは数十年間無理だそうだけど、だからといって今のままだと気候が異常になる速度が速まるだけだろう。
とりあえず環境の破壊をやめる努力をするということと同時に、環境を元に戻す方向の技術革新が進むような政策的な取り組みを世界的にやらないと、どうにもならないところに来てるのかも知れん。
どんな新しい技術が開発されても、それに政治や資本が目を向けなければ世の中に普及することはない。要は、経済や政治の仕組みが世界的に変わっていかないと、そういう大がかりな技術の方向の変化は起きないし、それが社会に影響を及ぼすこともない。
それではどうにもならないところまで、環境の破壊の段階は進んでる、ということである。


気候変動の話を書きたいんじゃなかったが、書き始めたら、話がそれていってしまった。
土曜日の夜は、友だちと難波の焼き鳥屋で酒を飲み、その後、落ち着いた雰囲気のバーを見つけたので、そこに入ってウイスキーのロックを飲んだ。
それに入ってた氷が、ちょうど木の根っ子みたいな形でグラスの中央にでんと収まってる。あれは、どんな凍らせ方か割り方をしたら、ああいう形になるのか。
グラスのなかの氷を軽くゆらしながら飲んだウイスキーはほんとに美味しくて、酔いもあとに引かなかった。これは、ぼくには珍しいことだ。
やっぱり氷がいいからだろうなあ。
たまには、ああいうちゃんとした店で洋酒を飲むのはいいことだ、と思ったという話を、ほんとうは書くつもりだった。