凱旋門賞

レースが終わったあと、ディープインパクトがすごく悲しそうな目をしてるように見えたんだけど、やっぱり残念な結果に終わったということが分かるもんなんだろうか?
こちらがそういう気持ちで見てるから、そう見えただけなのか。


すごく内容のある競馬をしたと思うけど、やはり海外のこんな大きなレースを勝つのは、たやすいことではなかった。
パドック本馬場入場を見ていて、すごく落ち着きがあるのと、体つきも見違えるようにがっしりして見えたので、本当に勝つんじゃないかと思ったが、そうはいかなかった。
敗因といっても、もちろん分からない。先着した二頭は3歳馬で、斤量がずいぶん軽いのだが、それは最初から分かってたことで。


ゴール前の場面が、テレビでは何度もリプレイされてたが、勝った馬に並ばれていったん引き離すかに見えたが、そこからが伸びなかった。
ディープは足が芝のなかにめり込んでるように見えた。やはりフランスの独特といわれる馬場には、戸惑ったのではないだろうか。この馬の走法には合わないだろうということは、言われていたと思う。
昼間のスプリンターズステークスを勝ったオーストラリアの馬を見てると、日本に来て二走目で、日本の馬場に馴れて、本来の力を出しきれたという感じだった。馬の場合は、やっぱりそういうことが大きいのかもしれない。
まあ、仕方のない選択だったのだろうが。


それと、解説の岡部も言ってたけど、外からかぶせられる形になったことで、一瞬ひるんでしまったのかもしれない。
この馬は、直線で他の馬と馬体を合わせるような形をほとんど経験していない。
この馬の大きな特徴は、他の馬より、ひと回り体が小さいということだ。今回はパドックでは立派に見えたが、ゴール前で勝った馬と並んだところを見ると、やっぱりずいぶんちっちゃかった。
本気でぶつかりあう感じになると、一瞬引いてしまうのではないか、と思う。
でも、そういう小柄な体格だからこそ、あんなに早く走れるのかもしれないし。


ともかく、結果は残念だったが、非常に立派な内容であったと思う。
レースを見られてよかった。