うつぼ公園に行ってみました

先日からずっと書いている、大阪市の公園からの野宿者の強制排除の問題ですが、木曜日に、その排除が行われようとしている場所のひとつである大阪市内の靱(うつぼ)公園というところに行ってきました。
この公園は、大阪市の中心部、オフィス街のど真ん中にあります。中を歩いてみると、細長い感じがする(ほんとに、ウツボみたい)んですが、これはmatsuiismさんが書いておられたんですが、進駐軍の飛行場の滑走路跡地だったらしいんですよね。これは知りませんでした。


それで、行ってみると、もうすでに周囲にフェンスがはりめぐらされて、世界バラ会議のためと思われる工事が始まっていました。
その一隅に、野宿してる方たちのテントと、支援者の人たちが立てたひとまわり大きなテントがあって、調理代兼用の机がいくつか並べられ、またドラム缶で焚き火がされていて、野宿者の方たちと支援者の人たち十人あまりが炊事などをしておられました。
今は差し入れの食べ物とかもあるみたいで、炊き出しがされていて、雑炊とかぜんざいとかを、野宿者のおっちゃんたち自身が中心になって作ってくれて、支援者やぼくたちに振舞ってくれました。すごく馴れた手際で、暖かいものをよそって出してくれて、それを見ていると、ここが「生活の場所」なんだなあ、ということを思うと同時に、そういう生活のためのコミュニティーがまもなく(今月30日)行政によって力づくで壊されてしまうのだという現実を実感しました。
その場所で現実に住んでる人の立場に立つと、これはやっぱりひどいことが行われようとしてるんやなあ、と思った。


日が暮れる頃には、人の数は数十人に増えていました。
野宿者の方のなかにも、一人以前から存じ上げている方があり、また支援者にも知った人があったので、その方たちとお話したり、あとはほとんど初対面だったのですが、たまたま東京など他の地方や海外から来られたお客さんもいて、いろいろな方のお話をうかがうことができました。
まあ、ぼくは異常に他人との会話が苦手なので、ほとんどの時間は焚き火に当たってただけなんですが、思いがけず知ることができたものもありました。
そこで知ったこととか、考えたことについては、また明日書くことにします。