新年のあいさつ

年が変わり2006年となりました。
ブログは定義上「日記」なので、一応新年の挨拶みたいなものを書いておこうと思います。個人的には、年賀状というものをまったく書かなくなって、もうずいぶんになるのですが。


このブログをはじめてから、今月中に丸一年を迎えます。
ご愛顧いただいてきたみなさん、ありがとうございます。
個人的な事情から、この先いつまで続けられるものか心もとないのですが、まあ、出来るところまでやりたいなあ、と思っています。


昨年は、政治的にも社会全般の面でも目に見える大きな変化がありました。この変化の方向と速度は、今年も変わりそうにありません。
これからの社会では、異なる考え方や趣味・関心を持った人同士が、意見や情報を交換する場というのが、ますます持ちにくくなってくるのではないかと思います。
マスコミなどによる一方向的な情報の流れや、その大きな流れに沿った意見や感想の流通ということはあっても、個人の、ときには断片的な声とかノイズのようなものが、公共の空間の表面に浮かび上がったり、ぶつかったりすることが少なくなる。
こういう状態が続くと、人々の情緒や思いが、それぞれに行き場を失って閉じこもり窒息していくようになるんじゃないか。議論や情報交換や交流はあっても、それが言葉の上だけのものに終わり、お互いの心の溝を狭めるところには届かない。
要するに、考え方や関心の異なる人同士による、空虚でない本当の意味での活発なおしゃべりの空間が、容易に見出しにくくなってきている。


それを改善していくひとつの糸口として、このブログもあればいいなと思うのですが、ぼく自身試行錯誤を怠っていたと思います。
今後はいろいろ自分に合ったやり方を模索しながら、もうちょっと前向きにブログを書いていきたいものだと思うのですが、どうなるか。
ひとつの方法として、トラックバックの機能をもっと活用したり、ということも考えています。


とりあえず今年も、よろしくお付き合いください。