- 作者: アーシュラ・K・ル・グィン,Ursula K. Le Guin,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1978/09/01
- メディア: 文庫
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『一九八四年』
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: ペーパーバック
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続きを読むどうしても立ち直ることのできない出来事、自分のやった行動というものがある。何かが胸の内で葬られる、燃え尽き、何も感じなくなるのだ。(p452)
再掲・『フランドン農学校の豚』
かなり前の記事ですが、最近またこのお話のことを思い出しました。
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20051110/p1
「いやですいやです。」豚は泣く。
「嫌だ?おい。あんまり勝手を云ふんじゃない。その身体は全体みんな、学校のお陰で出来たんだ。これからだって毎日麦のふすま二升亜麻仁二合と玉蜀黍の、粉五合づつやるんだぞ、さあいい加減に判をつけ、さあつかないか。」
なるほどこう怒り出して見ると、校長なんといふものは、実際恐いものなんだ。
「ハイファに戻って」
- 作者: ガッサーンカナファーニー,黒田寿郎,奴田原睦明
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: 単行本
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この作品集を通読して、ひとつとても印象に残ることがある。
それは、「あなた」や「君」という二人称が多用されていることである。これは、叙述そのものが二人称になっている場合もあるし、作品のなかでこうした「語りかけ」が重要な意味を持っている場合もある。
ともかく、二人称による「語りかけ」の効果が、いくつかの作品を通して印象的なのである。