京都で盧武鉉前大統領追悼式

先日韓国の盧武鉉前大統領が亡くなられましたが、有志主催による追悼式を、京都で行うことになったそうです。
29日金曜日の夕方、場所は同志社大学です。


なお、韓国での追悼の様子については、先日毎日新聞に以下の記事が載ってました。
http://mainichi.jp/select/world/news/20090526dde007030033000c.html


(以下、MLより転載)

盧武鉉大韓民国前大統領追悼式のお知らせ

日時:5月29日(金)18時開始(20時半終了予定)
場所:同志社大学今出川キャンパス寒梅館KMB203
地下鉄今出川駅西口より北へ徒歩10分
*御参加される皆様方でご自身が献花されるための白い菊をご用意頂きたいと思っておりますが、どうぞご了承下さい。
*財源が厳しい中での企画のため、カンパを募っております。是非ご協力下さい。


2009年5月23日、大韓民国第16代大統領であられた盧武鉉氏が逝去されました。
盧武鉉氏は在任中、現職大統領として初めて陸路より平壌を訪問しました。そこで朝鮮民主主義人民共和国金正日総書記との間で二度目の南北首脳会談が実現し、南北両首脳によって発表された「南北関係の発展と平和・繁栄のための宣言」(「10・4宣言」)は民族統一への道を2000年「6・15共同宣言」の時代から引継ぎ、更に大きく開拓させ、今日もなお分断によって引き裂かれている全ての朝鮮民族に対して希望を与えてくれました。またこの「10・4宣言」ではあらたに在外同胞の権益のために協力を強化していく意思を明確にし、統一は全ての朝鮮民族のためのものであるという強い立場の表明でもあり在日同胞もこれに大きく鼓舞されました。
また盧武鉉氏は日帝植民地支配統治下のなかで行われた朝鮮人強制動員の真相究明や植民地支配に協力した「親日派」の問題、そして解放後も長らく韓国社会を蝕んできた軍事独裁政権の中で起きた人権弾圧の真相究明など「歴史の清算」に尽力されました。
これらは植民地支配とその後の半世紀以上に渡る南北分断の中で私たち朝鮮民族の民族史の真実が歪められてきたことに対する真摯な反省であると私たちは思います。
歴史の精算は朝鮮半島だけの問題ではありません。旧宗主国日本で生きる在日朝鮮同胞もまた民族史を奪われてきました。なぜ「在日しているのか」を徹底的に無視され、ウトロは「不法占拠」と言われ続け、日本の教科書からは「従軍慰安婦」(「日本軍性奴隷」)という言葉が消えました。盧武鉉氏が取り組まれた「歴史の精算」は私たちに勇気を与え、そしてこれからも朝鮮民族の課題として取り組まれていかなければと考えています。
盧武鉉氏が逝去されたことは盧氏の民族史的課題克服のための取り組みに期待を寄せ、「10・4宣言」を心から支持する朝鮮同胞にとって悲報でなりません。しかし昨今の韓国社会においては保守勢力が台頭し、米国産牛肉輸入問題でも顕著になったように集会や言論、信条の自由などが著しく弾圧される状況であり、南北関係が停滞している渦中であるからこそ、私たちは盧武鉉氏の冥福を祈り哀悼すると同時に、今こそ改めて民族の和解と協力のために闘っていくという気持ちを一つにしたいという思いから追悼式を開きたいと思います。
 故盧武鉉前大統領を偲ぶあらゆる方にご参加頂きたいと思います。


主催:故盧武鉉韓国前大統領を追悼する有志のつどい