『オルタ』2009年1・2月号

雑誌『オルタ』の新しい号が出ました。
http://www.parc-jp.org/alter/2009/alter_2009_01-02.html


今回の特集は、『恐慌前夜―世界はいかに再編されていくのか?』となっています。
以下、ホームページから転載します。

2009年1・2月号

特集 恐慌前夜
─世界はいかに再編されていくのか?
現在、私たちが直面する世界規模の経済収縮は、金融危機、大不況といった次元を超え、未曾有の恐慌(パニック)へと歩みを進めつつある。天文学的な額の国債発行も、いずれ行き詰まることは避けがたい。次に予想されるのは国債の引受先の「枯渇」であり、基軸通貨・米ドルの大幅な減価による資産急落も現実味を帯びてきた。文字通り100年に一度、深刻で長期的な恐慌へ発展していくのかもしれない。

特集では、歴史的な構造変化と危機拡大の全貌を検証しながら、私たちの暮らしの足元で「いま起きてること」「これから起こること」を説き明かしていく。とりわけ日本の危機は深刻だ。暴風雨吹きすさぶなか、金融崩壊という“対岸の火事”も、炎はこちらに向かいつつある。他人事の運動では済まされない。今度こそ私たちの意思と責任が問われるだろう。

ロングインタビュー 本山美彦(経済学者)
グローバル恐慌下の地球経済
─なぜいま、我々はここにいるのか 浜 矩子(エコノミスト
日常生活=運動
─三つの移行から 廣瀬 純(映画論)
金融危機オルタナティブ
─債務問題から国際連帯税まで 稲垣 豊(ATTAC Japan)
「お金」崩壊に突き進む世界経済
青木秀和(市民研究者、財政アナリスト)
出稼ぎ労働者の「暴動」と中国社会 小原江里香(中国研究)
食料価格高騰の顛末、そして経済不況 南アフリカ
津山直子(日本国際ボランティアセンター)
忍び寄る農業恐慌と企業参入 大野和興(農業ジャーナリスト)
特別記事
インタビュー ローカリゼーションの持続可能性
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(言語学者
連載
もうたくさんだ! 鶴見 済(ライター)
不思議の国のフェミニズム(4) 五所純子(文筆業)※
北京で考える 丸川哲史明治大学教員)
アシタノ アシアト 星川 淳(作家、グリーンピース・ジャパン
メディアから時代を読む 紙屋高雪(オタクコミュニスト
沖縄・見たことのない映像 東 琢磨(音楽評論)*短期連載
オンナたちのDiY フォン・イェン(映画監督)◇
ODA考現学 高橋清貴(日本国際ボランティアセンター)
エコ・ロジカル・ジャーニー 奥田みのり(ライター)
Around the World
パレスチナ 早尾貴紀パレスチナ情報センター)
ビルマ 秋元由紀(ビルマ情報ネットワーク)
ハイチ 佐藤文則(フォトジャーナリスト)
ベルギー 正法地弘子(在ベルギー)
オルタの本棚
BOOK+CINEMA+DVD
漫画連載 浜崎あゆ夫
グラフィック連載 成田圭祐(IRA
※=リレー連載、◇=インタビュー