どうする春樹?

村上春樹エルサレム賞受賞おめでとう!!!
http://d.hatena.ne.jp/mojimoji/20090125/p1

拝啓 村上春樹さま ――エルサレム賞の受賞について
http://0000000000.net/p-navi/info/column/200901271425.htm


ぼくは村上春樹という作家には、今ではあまりいい印象を持ってないので、正直、今回の件についても辞退するという期待は持ってない。
大江健三郎ならともかく、村上春樹は、そういうことをしないような気がする。
他にも年少の作家で何人か、それをしそうな人が思い浮かぶが、春樹はどうか?
だから、もし彼が賞を辞退するなりなんなりすれば、ぼくはこの作家について、また「村上春樹的なもの」について、見誤っていたことになる。そうなれば、幸いだ。


言えることは、彼がこのイスラエルの賞を辞退すれば、日本国内の(文化系の)メディアも、イスラエルパレスチナの問題について、いくらかは現実的な関心を持たざるを得なくなるだろう、ということだ。彼がそういう行動や言動をとるなら、日本の国内世論に与える影響も軽視できないのである。
またこれは枝葉のことではあろうが、ぶっちゃけ、「大江健三郎イスラエルの賞を蹴った」いうのと、「村上春樹が蹴った」というのとでは、ニュースの持つ世間的な意味合いが違うはずだ。
「文学者だから、そういう行動をとらない」というのではなく、「文学者だからこそ」また、「村上春樹だからこそ」、その行動は、一定以上の意義を持つはずである。


そうしたことも考慮に入れたうえで、是非最終的には、辞退するという(もしくはそれに類する)決断をして欲しいものである。


追記:むしろ、すんなり受けた場合のマイナスの影響が、すごく大きい気がする。