柳沢発言関連

今日、印象に残った記事。


成城トランスカレッジ!』さん。
http://d.hatena.ne.jp/seijotcp/20070131/p1

いくつか確認しておくと、人を「機械に例えること」自体への批判と(特定分野やテーマから統計的、確率論的、象徴的に人間を観察することは、観察対象の特定の機能に着目するわけで)、特定の機能にのみ観察対象を還元すること(およびそのムードの形成に加担すること)への批判は区別したほうが良いと思うけど、今回はおおよそ後者の意味で解釈される可能性をもってして、「さすがにまずいだろ」というムードが広がっているように思える。しかし――仮にソースにこだわるのであれば、発言の前後の文脈をより詳しく知りたいのだけれど――、少なくとも報道されている記事を読む限りにおいて、この発言自体はおおよそ前者の意味で用いられていると思われるし、例えば「男性=人間、女性=産む機械」と区別していて劣位においているわけでもなければ、「女性は、産むという機能を、他の機能(例えば労働や消費など)よりも優先すべし」と言っているわけでもなさそう。


漠然とだけど、分かる気がします。
ぼくは、あの発言の直後に言い直したという「産む役目の人」という表現の方が、女性差別という意味ではよくあてはまると思っていた。
訂正前の「産む機械、装置」という表現は、人間全体、あるいは納税者全体を機械にたとえているという意味で問題というか、本音を露呈させてしまったものではないかと。
だから、「女性蔑視」ということで批判が起きているにもかかわらず、訂正した後の言葉の方があまり問題にされずに、訂正前の発言だけが取りざたされてるのを見て、どこか釈然としない感じがあった。
騒がれれば騒がれるほど、批判すべきポイントがはぐらかされてしまうみたいな。
この記事に書かれてるのは、そういうことじゃないのかなあ?


ぼやっとした感想ですみません。
でも、リンクされてるコラムの内容だけど、立花隆もたいしたこと言ってないよなあ。