今朝はほんとに肌寒かった。
まだジャケットを着るほどではないだろうと思い、これまでどおりカラーシャツ姿で外に出たら空気がとても冷たくて、風邪をひきそうだった。
電車に乗ってるとき、夏場は黒っぽいスーツ姿のサラリーマン風の人たちを暑そうで気の毒だと思うが、今日は上着を着てるのが羨ましかった。


ところで、寝覚めにわりと長い夢を見てたみたいだ。
駅か空港かに行くため、家からタクシーに乗っている。これは、もうじき旅行に行くので、そのことが頭にあるからだろう。
旅に出たり、遠出をしている夢は、昔からよく見る。これは、家を離れて遠い場所に行きたいという願望のあらわれだということは、心理学や占いの本を読まなくても分かりそうだ。
それと、タクシーに乗っていて、短い距離のはずなのに知らない道を通られて不安になるという設定も、ぼくにはおなじみのものである。これは、経済的というか、生活上の自信のなさ、不安感のあらわれじゃないかと思う。恥ずかしいけど、じつは実生活でも、たまにタクシーに乗ってて、こういう不安や疑いをもつことがある。
今朝見た夢でも、やっぱりどんどん見当もつかないぐらいの山のなかみたいなところへ車が入っていき、時間も間に合わないし、料金がいくらかかるんだと気をもんでいる。
その通っているところの風景が、子どもの頃に短い間住んでいた四国の山間の土地なのだ。この土地の景色も、しょっちゅう夢の中に出てくる。
やがて、運転手は改心したらしく、車は本来の目的地に近いはずの大きな街のなかに戻っていき、ほっとした気持ちになった。ただその街というのが、摩天楼のような、巨大な夜のビル群であるのを、夢のなかながらに不思議に感じている。


安心したような、腑に落ちかねるような、まあまあの気分で目が覚めた。