今日のニュースなど

今日は休みだったので、散歩に出かけようとしていたところ、昼前のニュースで「北朝鮮が核実験」という知らせを聞いた。
先日、その予告について書いたばかりだが、そうは言っても当面実験は行わないだろうという観測が有力だったし、ぼくも漠然とそう思っていた。なので、この早い段階で実験を行ったことには、正直耳をうたがった。
オーバーだが、「ハンマーで頭を殴られたみたい」という表現が少しだけあてはまるほどのショックの受け方だった。とても気が重い。


実施した側の政治的な思惑はどうでもいい。周りの国々の政治的な動きも、この際そんなに関心がない。
ただ、こうして大きく動きだした事態の行く末が不安だ。何が起きて、どこにどういう形で連鎖していくのか、もちろん、色々なケースが想定できるが、頭のなかで想定しているのと、実際に起きるのとでは、まったく違うだろう。このことについては、まだ誰もよく分かっていないのではないかと思う。
いま、これ以上多くを書きたくないが、とにかく不安である。


散歩に出て、書店でこの本を立ち読みする。

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)

野中広務 差別と権力 (講談社文庫)


巻末に著者と佐藤優の対談が収められていて、そのなかで佐藤が、小泉政権が行ったことは、結局新たな官僚体制の強化であったという見方を示していた。竹中平蔵や川口順子は、「民間」ではなく「官僚」としてみるべきだということ。
そして、この「官僚体制の強化」という事態は、日本だけのものでなく、新自由主義体制下の世界各国で共通して起きている現実だというのが、佐藤の主張だった。これは別の言い方をすると、議会の力の弱体化が急速に進んでいるということだろう。
この見方は、大枠で当たっているのではないかと思う。
ところで、ロシア外交の専門家であった佐藤は、ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんの死については、どういうコメントを出したのだろう。

http://0000000000.net/p-navi/info/news/200610090118.htm

http://www.repubblica.it/2006/05/gallerie/esteri/fiori-politkovskaya/fiori-politkovskaya.html


これらの写真で見るアンナさんの姿は、(ぼくは、この方の写真を見るのは初めてだが)想像とまったく違っていた。
すごく柔らかい感じの印象を写真から受け、そのことで余計に起きた事柄、起きている現実の残酷さを実感した。


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