生活保護・強制撤去

下のエントリーに書いた、生活保護の現状を扱ったドキュメンタリー番組のことですが、内容を詳しく紹介しておられるサイトがあることを、id:kwktさんのブログ経由で知りました。

http://0000000000.net/p-navi/info/column/200601162023.htm


それと、同じサイトで、いま大阪市の靫(うつぼ)公園と大阪城公園ですすめられている、公園整備を理由に野宿している人たちのテントを撤去して追い出そうという動きのことが触れられています。

http://0000000000.net/p-navi/info/info/200601170334.htm


これは、ぼくも以前から話を聞いていたのですが、早ければ2月初旬にも行政代執行が行われる情勢のようです。
人の生命に直接関わる、由々しい事柄であると思います。


ことの経緯が詳しく書かれた署名文の内容を、友人のブログから以下に転載します。


(以下、署名文転載)


大阪市は強制排除をやめよ! 大阪市の人権蹂躙行為に反対します
年始早々の1月11日、大阪市ゆとりとみどり振興局の課長と課長代理が造園業者
との談合に関与した疑いで逮捕されました。大阪市は昨年、腐敗した体制を改革す
るとの旗印を立てたばかりですが、こうした「おかしなこと」は一向にあとを断ち
ません。
 そのゆとりとみどり振興局が管轄する公園において、そこで野宿を強いられてい
る人々が住むテントなどを、大阪市が行政代執行により撤去しようとしていること
が今般明らかになりました。西区・靭公園東園全域内の約20軒と、中央区・大阪
城公園内の3軒のテント所有者に対し、それらの除却命令を出す手続きが1月5日
付で開始され、早ければ2月初旬にもそれらが強制的に撤去されようとしていま
す。
 強制撤去は無論、公園内に張られたテントなどの物件に対するものですが、そこ
に住み、そこを生活の拠点とする人々にとってはとっては起居する住居と、仕事の
拠点を一挙に奪われることを意味します。この「豊かな」国の大阪と言う大都会
で、年間200人以上の人が路上死を強いられているという動かし難い事実をみる
時、折しも厳寒の時期、人々がそれらを失って路上に放り出されることがどういう
結果を招くかは容易に想像出来ますし、それが重大な人権侵害、とりわけ生存権
侵害であることは明白です。
 そもそも行政代執行は法的には最後の手段であり、公的権力の直接行使であっ
て、本来その適用は慎重であって然るべきです。言うまでもなく、ことは住居に関
わる問題だけに、人の生死に関わる重大な結果を招く恐れがあります。記憶に新し
いところでは、ちょうど1年前の1月24日に名古屋の白川公園で7軒のテントに
対して行政代執行が行なわれ、行政側は7人に対して600人を動員し、負傷者を
出す騒ぎになりました。大阪においては1998年12月の今宮中学前歩道で行な
われて以来の「現住」テントの強制排除となります。
 にも関わらず今回の行政代執行の適用には緊急性のある理由が何も示されていま
せん。大阪市は5月に予定されている「国際バラ会議」や「緑化フェア」などに合
わせて植裁工事などを市内各公園で行っていますが、もとよりそれらが緊急避難と
して公園に居住する人々の生存権を侵害してまで不可欠なものと言えるとは到底思
われません。また仮に工事を行なうにしても、話し合いにより、必要なら公園内を
移動するなどしても工事は可能であり、また実際に従来はそうして円満に対処して
きた経緯もあります。
ところが昨年1月以降、大阪市はそうした話し合いを一方的に拒否しているばかり
でなく、文書での交渉にも一切応じていません。片方では再三報道されてきたごと
くムダ金を使い、業者との癒着、汚職を繰り返しておきながら、選択肢を奪われた
弱者たるひと握りの公園野宿者を野垂れ死にに追い込もうとする大阪市のやり方は
断じて見過ごすことは出来ませんし、人権都市を標榜する大阪市民としても、国際
人権規約にも明らかに違反するこの強制追い立てを絶対に許すべきではないと考え
ます。
私たちは法的対応として、1月11日、除却命令の差し止め請求を提訴しました
が、皆さんの声でこの大阪市の恥ずべき行為を止めていただきますようお願いいた
します。
大阪市長 関 淳一 殿

【要望】
靱公園大阪城公園の現住テント等への行政代執行手続きを直ちに中止して下さい

【署名欄】
ご 氏 名 ご 住 所 印



【とりまとめ団体】
                          
【集約・連絡先】
失業と野宿を考える実行委員会
大阪市西成区太子2−1−2 特定非営利活動法人釜ヶ崎医療連絡会議 気付