オークスにて「会稽の恥を雪ぐ」の巻

「みなみなに告げる。みなみなの凛々しき風貌に接し本懐の至りである。いまや秋天高く肥馬いななき勇む。正義のいくさに出るはこのときである。われらの敵は、畏くも一天万乗の君を波路はるかに筑紫に流し奉った。つづいて屋島に流し奉った。その敵を討てよ。さらば誠忠の将士は期せずしてここに集まった。その誠忠の将士は誰々ぞ。曰く、勇豪無双の弓削の通泰とその一党。曰く、松永党の諸人数。曰く、宮地小太郎とその一党。曰く、わが平家一門の家の子郎党。われらはこれより錦の御旗をすすめて行こう。神かけて、われらは錦の御旗を奉じている。」(井伏鱒二作『さざなみ軍記』より)


「ウッフーイ」、というわけで、天皇賞はさんざんなことであったが、オークスはなんとかしたい。いつまでも流されているわけにもいかないのだ。
桜花賞前にこの二頭は強いと思った、シーザリオエイシンテンダーの二頭に期待したい。前者は、気性面に不安もあるが、桜花賞の3−4角では完全に折り合ってたから大丈夫だろう。大丈夫じゃないのは、ぼくの方だ。
鞍上が福永に戻ったのも、ぼくには買い材料だ。中心はやはりこれで行く。
後者は、桜ではこの馬を軸にしてえらい目にあったが、正直他に買いたい馬も見当たらないので、もう一度だけお願いしてみる。距離経験がないのは不安だが、どうも先行タイプ以外は買いにくいレースだと思う。