見せしめ逮捕の横暴

どう考えても不当逮捕だよなあ、これは。
逮捕の目的が、そこ(容疑の名)にないことははっきりしてるんだから。


<映画「靖国」>抗議の右翼活動家逮捕 虚偽の車登録容疑
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080502-00000045-mai-soci


容疑が「街宣車を使って上映を妨害した」ということなら分かる。
それでも逮捕の経緯は慎重なものでなければならないが、心情的には少々強引なことをやっても取り締まれ、と言いたいところだ。
だが、この逮捕は、別件、微罪による逮捕・拘束であり、警察権力の横暴以外のなにものでもない。背景には、中国の国家主席の日本訪問ということもあるのだろう。
表現の自由をおかしてはならない」とも、「街宣車で営業妨害してはいかん」とも一言も言うわけではなく、警察の力を知らしめ、「誰が秩序を作るのか」をはっきりさせるために、そしてまた今後の行動をけん制する目的で、活動家を引っ張ったのである。
もちろん、こんなことは、左翼に対しても、右翼に対しても、日常茶飯のことだろう。
活動家のみならず、市民全体に対する、これは恫喝なのだ。こういう横暴と戦うためにこそ、「人権」という言葉は存在しているのだ。