やっぱり出てきた、こういう記事

きっと書くだろうなと思ってたが、やっぱり産経がこういう記事を載せた。

西成騒動、「扇動者」の正体 「朝日新聞読ませろ」と提訴の過去もhttp://sankei.jp.msn.com/topics/affairs/5841/afr5841-t.htm


活動家のことについては、昨日も書いたので繰り返さないが、こころみに、梅田の曽根崎署の前か、渋谷の警察署の前で、誰か「活動家」がマイクを持って同様のアジ演説を行ったと想像してみればいい。
それで五日間も六日間にもわたって、数百人、最後には千人近い人が警察署を囲んで集まり、放水や逮捕の危険もかえりみずに機動隊と激しく対峙・衝突するという状況になるかどうか。
この地域では多くの人が、警察が自分たちにどういう扱いをするかを肌身で知っていたから、みんなが集まって怒りの声をあげたんだろう。
そういう積み重なってきて今に至ってるものが現実にあるということが、この暴動から考えるべきことなのだ。
話を矮小化するなというのだ。


それから、ここに書かれている個別の事件については、ぼくは実情を知らないので詳しく言えないが、記事を読む限りでは、立派な活動をしてきたおっちゃんやなあ、としか思わん。
それでも、文句のある労働者の人も、きっといるだろう。それも当たり前なことだと思う。
ひとつだけ、

また17年には、大阪拘置所朝日新聞を購読できず精神的苦痛を受けたとして国に慰謝料を求める訴訟も提起。同拘置所では年に1回アンケートをとり、希望の多い読売、産経の2新聞に購読を限定しているためで、「2紙限定を定めた法律などは違憲だ」と主張していた。


これは知らなかった。
「アンケートで希望者が多かったから」って、読売、産経の記事を習慣的に読んでる人は、拘置所に入るような行動を起こす率が高いということですか?
両紙の記者には、(差別・偏見の助長などにより)犯罪を「扇動」する記事を書くことのないよう、強く望みたいものである。


ああ、最後のとこは皮肉ですよ。
「風刺って難しいなと、つくづく思います」。