『日本の、これから』「格差社会」

「一番弱かったプロ野球チームはどこか?」と昨日書いたら、調べてトラックバックしてくれた方があった。
ほんとに詳しく調べてあって面白いので、見てみてください。
http://saodake.at.webry.info/200504/article_1.html

これを見ると、昔から戦力の不均衡ってすごかったんだなあ。弱いところはとことん弱かった。それも見ようによっては面白いと思うけど。
そういえば、弱いのが売り物のプロレスラーというのも、昔は結構いた。見る側も、楽しみ方が今より豊かだったような気がする。そうでもないかな。
高橋ユニオンズというのは、なにぶんずいぶん昔の球団で、佐々木信也が居たということ以外、ぼくはよく知らないんだけど、たしかこの「高橋」というのは、オーナーの名前なんだよね。



ところで、表題のNHKの番組、全部ではないけど見ました。
堀江貴文金子勝、斉藤貴男、山田昌弘本間正明重松清など、生鮮感たっぷりの豪華なコメンテーター陣。
以下、簡単な印象。ただし、見てない方にはあまり参考になりません。ごめんなさい。


自由競争、グローバル化にぼくは批判的だが、日本の場合、それ以前の問題が大きいのでは、とあらためて思った。「堀江VS斉藤・金子」とか、「堀江VS山田」といった感じで論戦になるのだが、見ていて、競馬場でたまたま勝ってる客と負けてる客が言い合ってる感じ。みんな天引きされてる立場に変わりはないのに。日本の場合、まだ胴元が儲けすぎなのだ。前にも書いたが、「自由競争」が本当には成立してないと思う。
なぜ、こんな対立の形になるのか。まず、お互いに情報が限られているという印象を受けた。ホリエモンは、『希望格差社会』や『安心のファシズム』の梗概ぐらいは読んだ方がいい。ずいぶん正直な人だなあとは思ったが、持っている情報が余りにも限られていることが見ていてよく分かった。ていうか、周りが教えてやれよ。
いや個人批判はともかく(ぼくは堀江さんは嫌いじゃないので)、会場の一般の人たちを含めて、多くの人が自分の体験に近いところの情報しか頭に入っておらず、食い違った現実認識を持ったまま、無駄に労力を使った言い合いをしているという印象だった。
「勝ち組」と言われる若手経営者の人たちからも、管理職ユニオンの設楽さん(久しぶりに見た)はじめそれと対立する人たちからも、それからフリーターの若者たちからも、全体にそんな印象を受けた。
しかし、これは情報だけの問題なのか?どうも自分の立場を離れての想像力が欠けている気がする。「この立場ならこういう意見だろうなあ」と、予測できる言葉ばかり。「企業のフリーター酷使は労基法違反」で、堀江・金子が一致したのが、ちょっと意外だったぐらいで、属性や立場を離れた意見の柔軟性、あるいは視野の広さがあまり感じられなかった。
そのことが一番気持ち悪い。
いや、若い人はそうでもないか。やっぱり、30代以降が問題。それと、地域差もあるのかなあ?
それにしても、本間さんっていう人は、分かりにくいなあ(関西限定ネタ)。


あと、個人的に思うところもあったが、それは書きません。