2005-12-22から1日間の記事一覧

歓待の掟

もうひとつ引用。 歓待の掟、歓待という一般的な概念を支配する形式的な掟は、逆説的な掟であり、堕落(=倒錯)の可能性を持ち、また堕落(=倒錯)させる可能性を持つような掟として現れてきます。(ジャック・デリダ『歓待について』廣瀬浩司訳p63)

『ブレストの乱暴者』からの引用・怒り

(前略)いま、彼のすべての怒りは、傷つけ痛めつけられて、ぐにゃぐにゃになり、少年をして、その無残な有様を嘆かしめるほどのものになっていた。怒りに対して依怙地になればなるほど、怒りは溶け、生まぬるくおだやかになり、やがて死に絶えてしまうものら…

伊藤仁斎・忠恕

伊藤仁斎『論語古義』のなかの、『論語』の里仁篇一五の一節への「注」と「解説」から。 現代語訳は今回も、貝塚茂樹責任編集による中央公論社『日本の名著』シリーズの伊藤仁斎の巻のものを用いる。 (前略)子出ず。門人問うて曰わく。何の謂いぞや。曽子の…