2005-03-03から1日間の記事一覧

「ひかりごけ」・文明・餓死・抵抗

武田泰淳『ひかりごけ』。 この小説の主題は重い。北海道の羅臼というところで、戦争の末期に起きたという「人肉食」の事件を扱ったものである。厳冬期、軍の補給部隊に属する一隻の船が羅臼近くの岬で難破し、数人の船員たちが周囲から隔絶された小屋のなか…

堀江社長と韓国のメディア

3日、ライブドアの堀江社長が外国特派員協会で講演を行ったが、そのなかで『(日本でも)やっとインターネットが民衆のものになったんですよ』と言ってたのには、ちょっと笑ってしまった。 いまどき日本で「民衆」という言葉を使う経営者はあまりいないだろう…