飯島愛追悼番組

TBSの『金曜日のスマたちへ』という番組。
普段は見ないのだが、引退するまでこの番組のレギュラーを務めていて、先日亡くなった飯島愛さんの追悼の2時間番組ということだったので見た。
画面から離れられなくなるような内容であった。


飯島さんの死因は、自殺だったのか、睡眠薬の服用による事故だったのか、周りの人の気持ちのなかでははっきり分からない部分があるのだと思う。
これは、こういう場合は、遺書のようなものがあれば別だが、そうでないと常にそういう分からない部分が残ってしまうのだろう。


飯島さんは、番組がはじまってから、芸能界を引退するまでの7年間、この番組のレギュラーであり、他の出演者の人たちと深い心のつながりのようなものを持っていたらしい。
引退後は、連絡や関係をもてていた人も、もてなかった人もあるようである(もてない方が普通だろう。)。
いぜれにせよ、また死因のいかんに関わらず、ああいう形で飯島さんが世を去ったということについて、誰もが整理できない悲しみや重みを、心のなかに抱えていることが伝わってきた。
それは、いい悪い、という以上のことだろう。


番組のなかで、飯島さんが引退する時に、出演者(他のレギュラー)の一人一人が、当人を前にしてメッセージを述べた場面が再度放映されていた。
ぼくはこの時に号泣して真情を吐露するような形になっていたアナウンサーの安住さんという人が、今回の追悼にあたっては、抑制的なコメントをしていたことに、余計に悲痛な印象を受けた。
メイン司会者の中居正広さんのコメントも、自分たちが何かをすることが出来なかったのかということで、気持ちを整理できない、重たく率直な印象のものであった。
そういうものが包み隠されずに放映されていたところに、亡くなった飯島さんの存在の大きさが現わされている番組になってたと思う。


ぼくはこの番組についても、飯島さん自身についてもほとんど知らないのだが、この放映を見て、多くのことを知ることが出来たと思った。