「自己家畜化」

こんな言葉があるのか、という本を、あるサイトで知ったので紹介。
MAOさんという方が運営されている、こちらのサイトで紹介されてました。


「自己家畜化」。
すごい言葉やな。


ぼくも、色々な理由から、「家畜化」というのが現代のキーワードではないかと考えてきたが、ずっと以前からこういう研究は専門的にされているようだ。
それも哲学ではなく、人類学の領域というところが興味深い。
1930年代のドイツで提唱された概念、とあるが、やはりこの時代が重要なのか。


たしかに現代社会は、動物にしてきたことを人間にもしている、いや、自分が自分自身にしているのだ。特に、「好きこのんで」という点が重要なんだろう。つまり、「環境管理型権力」(東浩紀)。


それと、この文中に出てくる「無痛文明」というのは、『風媒花』にもつながりそうだ。
『他人のあたえる激痛と他人にあたえる激痛を忘れはてた』社会。
攻撃性(「殺」)以外の原理によってこれを克服する方法を、いかに探すか、ということ。