亀山房代さん

タレントの亀山房代さんが亡くなった。
http://mainichi.jp/select/person/news/20091125dde041060071000c.html

 亀山房代さん 42歳(かめやま・ふさよ<本名=非公表>タレント)23日、心室細動のため死去。葬儀は親族で済ませた。お別れの会を後日開く。


 吉本興業所属。89年に里見まさとさんと漫才コンビ里見まさと亀山房代」を結成、98年上方漫才大賞を受賞した。コンビ解散後、02年に長女出産。ライフワークとして各地で10代を対象に性教育の講演会を開催していた。


たしか先週の週末、NHK関西の夜の番組で、一般の視聴者たちの歴史ウォークに帯同して、兵庫県須磨の平家物語ゆかりの場所をめぐりレポートしている元気な姿を見たばかりだったので、驚いた。
収録日は、いくらか前ではあろうが、画面からは、健康を損ねているようにはまったく感じられなかった。
活躍の最中であっただけに、42歳の死は突然であり、いかにも若いと感じる。


亀山さんというと、里見まさととのコンビで漫才大賞を受賞もしているのだが、いわゆる「お笑い芸人」ということに留まらず、性教育の講演など幅の広い活動をしていた印象が強い。そうした活動の背景にどんな思いがあったのか、詳しいことを知らないのだが、そこにとってつけた感じや、意外な感じはなく、ご本人のイメージにしっくりと合っていた。
師匠である里見まさととのコンビにしても、さまざまな経緯や苦労があったはずだが、芸人としても、それを越えた個人としても、生真面目で熱心な独特の個性が見る者に伝わってくる人だった。
別に、「お笑い」だけでなく「真面目な」活動もしていたから、というわけではない。なにかいつも、前のめりになっているような元気さ、人柄の正直さ、一口に言うなら生に対する姿勢のようなものが感じられ、他にあまりいないようなタレントであったと思う。


そういう意味で、独特のポジションにあって、今後どんな活躍をしていくのか、期待させるものが確かにあった。
繰り返しになるが、あまりに若い死が惜しまれる。
そして何より、まだ小さな娘さんがおられるとのこと。
さぞこの世に思いを残して亡くなられたであろう。


ご冥福をお祈りします。