ストリートビュー

話題のストリートビュー、ぼくも早速やってみた。
気持ち悪いという意見も分かるけど、新鮮さの方が強い。ただ、たしかに後ろめたさもある。
何かに似ていると思ったら、「夢」に似てるのだ。


ぼくはとくに、路地みたいになってるとこを入るのが好きで、画面の中で何箇所か行ってみた。
この画像は、歩いてる人の目の高さではなく、実は車の上に特殊なカメラを付けて撮ってるのだそうだ。それで、散歩者の目線ではないという不満はある。
同時に、車が入っていけないような、細い路地みたいな道には、やはり入れないわけである。
ぼくなどは、そこに入りたいのだが、入れない。
この感覚が、また夢の中に似ている。
そこに路地があることは見えてるのだが、そこは(夢だから)入って見ることは決して出来ないのだということが薄っすら分かっているという、物悲しいような感じ。
ストリートビュー」の画面には、何かそういう感覚を刺激するところがある。


こういう映像には、たしかにある暴力性がある。
だが、映像が撮られたり利用されるということの持つ暴力性と、映像や技術が持つ意味合いの間には、違いがある。
ぼくには想像がつかないが、きっとこういう技術から恩恵を受ける人は居るのだろう。
そして、その恩恵(有用性)が大したものでなくても、やはり「ストリートビュー」の画面に、ぼくは何か引かれる。